月別アーカイブ: 2019年9月
大学入試改革の見方
2019年9月30日 ブログ
皆さんこんにちは。
富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
読んでためになり、子供たちが幸せになるヒント情報を発信します。
どうかお付き合いください。
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大学入試改革の見方
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明日から消費税が増税される。
駆け込み需要で週末のスーパーは賑わっていた。
酒類は低減税率の対象外ということか、カートに酒を山積みしているお父さんを見かけたが、2%のために無駄な買い物になっていないだろうかと思って見てしまった。
私は増税や消費税そのものに疑問を呈する経済学者の意見の賛成派だが、国が定めたものなので仕方ないし、せめて賢い消費者でありたい。
それにしても低減税率だのポイント還元だの色んな制度があって理解するのも一苦労だ。
ポイント還元は業者同士の架空取引でポイントだけせしめることが出来るような制度設計の欠陥も指摘されている。
官僚は「新制度の創設」が自分の実績なので世の中複雑になる一方である。
複雑な制度と言えば「大学入試改革」だ。
いみじくも、今日9月30日が大学側が英語民間試験を利用するかしないかの返答期限となっているそうだ。
「利用しない」と返事した大学には、文科省がシステムを利用させないということで決断を迫っている形だ。
わけの分からない制度を作っておきながら、不利益を被ることをちらつかせて決断を迫る文科省のやり方は実に姑息だ。
既に東京大学はじめいくつもの大学が利用しないと発表しているし、全国大学高専教職員組合が2021年度大学入学共通テストにおける英語民間試験利用の延期と再検討を求めている。
いずれも制度設計が不十分なのが理由だ。
今日の発表結果予想だが、利用しないという大学が多数派だと思うが、文科省や利権と繋がっている大学の中には利用すると発表する大学はあるだろう。
英語は「読む・聞く・話す・書く」の4技能が大切だからというのが制度導入の理由である。
確かに国際社会で活躍できる人材には英語の技能は不可欠だ。
百歩譲ってこの制度が必要だとしても大いなる疑問が残る。
必要な物を追加するのは良いが不要なものは削減する考えはないのだろうか。
例えば数学のサイン、コサイン、タンジェントなど普通の人が実社会で使うことはまずない。
高校生が大学入試のために毎日毎日勉強している内容の95%は社会に出ても使わない知識だ。
官僚は新しい制度を作ることが実績で、偉大な大先輩が作った実績に触れることはタブーである。
かくして制度は積み重なって複雑になる一方だが、受験生はどうしたらよいのだろうか。
いずれ制度は改善され、民間試験活用の方向に行くのは間違いないとして、日ごろ中学生からしっかりと英検を受験しておけば何も恐れることはない。
茗溪進学会は英検、数検、漢検などの検定準会場として、毎回事前準備も含めて、塾生にはきっちりと対応している。
実を言うと、私は開業当初はこの種の検定の取り組みには積極的ではなかった。
検定は事前準備や事後処理の事務、検定の実施など非常に仕事が多い。
その苦労の割に手元に残る手数料はごく僅かで、完全な赤字事業なのが実態だ。
本来、怠慢な性格である上に、足元の数字に追われていた当時は、「そんな慈善事業みたいなことやってられるか」という気持ちが正直あった。
しかし三橋教室長は私と考え方が180度違う。
真面目に生徒ら、父兄らに検定の大事さを啓蒙し、コツコツ毎回実施している。
その成果か英検協会からはこれで3回連続の奨励賞を頂いた。
大学入試改革のドタバタを見るにつけ、コツコツやってきたことが間違いなかったということが私は理解できたような気がする。
ここに至って、三橋教室長の考えが正しく、私の考えが誤りだったと素直に認めざるを得ない。
文科省の方針がどうなるか、受験生は何をどう準備したら良いかという点は塾としても多くの情報があるわけではないが、今後の動向を注視したい。
いずれにせよ、きちんと受検指導をする信頼できる塾選びが大事だと言うのが大学入試改革の正しい見方ということだ。
消費増税と大学受験改革の制度設計のニュースに触れそう思う塾長であった。
では、また。☆彡
◇◇◇茗溪進学会ニュース◇◇◇
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子供を社会好きにさせる秘策
2019年9月24日 ブログ
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富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
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子供を社会好きにさせる秘策
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子供らの試験結果を眺めていると誰もが得意科目と不得意科目があることが分かる。
大学受験は得意科目を伸ばす作戦が有効だが、トータル点数勝負の高校受験は不得意科目の底上げが必要になる。
不得意科目の克服は時間をかけて勉強するしかないと思いがちだが、非常に大事なポイントを忘れてはいけない。
得意不得意の境目になるのは「興味の有無」でもある。
来年、記念すべき東京オリンピックが行われるが、そのメモリアル・イヤーに先駆けてNHK大河ドラマは「韋駄天」というのをやっている。
視聴率は史上最低だそうだが、私も大河ドラマは歴史ものでなければ見る気がしない。
義経か秀吉さえ主人公にしておけば間違いないらしいが、来年は明智光秀を主人公にした「麒麟がくる」だそうで私も今から楽しみにしている。
群雄割拠の戦乱で英傑たちが天下を狙って、命掛けで戦った一時代は色んな意味で人生の教訓を与えてくれる。
「タイムマシンに乗って過去の時代に行けるとしたら、あなたは誰に会って何を聞きたいか?」という質問があれば、私は明智光秀に本能寺の真相を聞いてみたい。
子供たちの不得意科目の話に戻るが、社会科が不得意という子供たちは多いが、親は「そんなもん暗記科目だから覚えりゃいいのだ」と言う。
興味がないのに暗記せよというのは苦痛だし、苦痛を強いられてその科目が好きになるわけがない。
手前勝手な話だが、私も実は社会科は不得意だった。
が、あることをきっかけに好きになった。
今はもうシャッター通りになってしまったが、昭和の時代に中央通りの中教院寄りのところに中田書店の本店があった。
よく学校帰りに立ち読みをした。
ある時、たまたま吉川英治の「宮本武蔵」を買った。
「剣豪・武蔵」というカッコ良いイメージだけで買ったように思うが、読み始めると面白く、勉強そっちのけで全巻読破してしまった。
「たけぞう」が僅かな合戦料欲しさに関ヶ原の合戦で西軍の足軽として参戦し、躯の中で死んだふりをしているシーンから始まるのだが、様々な時代考証を背景にして描かれた小説との出会いは少なからず人生に一石を投じたと今でも思っている。
手っ取り早く子供を歴史好きにさせる秘策だが、「歴史マンガ」がおすすめだ。
本屋に行けばいろいろな出版社から歴史マンガシリーズが出ている。
大人もスマホでネットばっかりいじくっていないで、たまには本屋に行って歴史マンガでも読んでみることをお奨めしたい。
明智光秀はどんな人?と聞かれてあなたはどこまで答えられるか。
「本能寺の変をやった人?」程度しか答えられない人がほとんどだろう。
歴史マンガ一冊読むのにそんな時間はかからないが、生い立ちから死ぬまでの波乱万丈に満ちた人生ドラマには驚かされるものがある。
大河ドラマには興味がないという人でも、騙されたと思って明智光秀のマンガを買ってみられるとよい。
マンガ一冊で来年の大河ドラマが毎週待ち遠しくなるのは保証してもよいが、間違ってもWikipediaで調べて分かったつもりになってはいけない。
大人はひねくれているか、自分の価値観に凝り固まっているので、私の言うことなど素直に聞く人は皆無だろうが、子供は純粋だ。
歴史好きの子供は一度ハマると、とことんその世界を追い求める。
これは別に社会だけに限った話ではないが、まず興味を持たせること。そしてその知識を深堀させることが大事だと思う塾長であった。
では、また。☆彡
◇◇◇茗溪進学会ニュース◇◇◇
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同調圧力ないですか?
2019年9月20日 ブログ
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富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
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同調圧力ないですか?
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地元Y中学では来週「定期考査」なるものがあるそうだ。
1学期の期末から夏休と運動会を挟んでどれだけも授業は進んでいないので当然のこと範囲はごく狭い。
1学期の中間試験を学校行事やカレンダーの関係でやらなかった穴埋めということならそれもアリかと思いきや、2学期の中間試験はやらないのだと言う。
相変わらず先生方の考えることはよく分からない。
次の期末試験までまたまた間延びしてしまうのが怖いが、塾はそんな学校の都合に合わせて間延びしているわけにはいかない。
やるべきことはきっちりやって頂く。
今まで聞いた分では、夏休明け試験の結果は概ねいい結果に出た生徒が多く、一安心している。
夏休に友人らと講習会に来ていたが9月から入校しなかった生徒の成績はどうだったのだろうかと心配になる。
せっかく縁あって来た塾だし、そのまま続けてしっかりと勉強してもらいたかったのだが、友達との繋がり関係などの事情があるのかもしれない。
めずらしくもない毎度のことだが、期が熟すまで待つしかない。
友達との繋がりに束縛されるのは今も昔も同じだが、昨今はSNSというやっかいな媒体が一層自由が利かない風潮を作っていると言われるのが気になる。
LINEだかインスタだかよく知らないが、24時間・365日、容赦なく「つながれ指令」が発信され、狭い人間関係から逃れられないという実情があるらしい。
子どもたちだけでなく、ママ友らも強固な“同調圧力”の中で翻弄されていないだろうか。
それが人間関係をより複雑なものとし、自由な選択肢を遠ざけ、最悪の場合には自死さえ選ばせかねないと専門家が警鐘を鳴らす。
総務省の調査では10代のLINE利用率は9割に上るという。
塾の先生方には、「便利だから」という安易な理由で父兄や生徒とLINEで連絡を取るという人がいる。
私は家族とごく親しい友人以外とは絶対に使わない主義だ。
「SNS疲れ」どころか「トラブルの元凶」になりかねないからだ。
「スマホのない世界に行きたい」「LINEなんて、なければいい」と本気で思う人が多いらしいが、人生に大切な選択肢を奪ってしまっているとすれば、止めてしまったほうがその人のためだ。
通常、「人間同士のコミュニケーション」は言葉以外の表情その場の空気を読み取りながら行っていくものであるが、SNSはそうではない。
家内を見ていると、既読スルーはもちろんのこと、舌足らずな表現にいちいち切れている。
バカじゃなかろーかと呆れる。
それは相手が悪いのでもなく、ましてLINEが悪いわけのではない。
そもそもSNSは相手の状況や気持ちをうかがい知る術ではないということであり、それに本来のコミュニケーション機能を期待する方が間違っているのである。
そういう忖度最優先の繋がりの中で行動していると、同調行動をしないことで『自分が傷つく』ことを恐れ、“防衛行動”を基準にした選択になる。
仲の良さげな友人グループ、ママ友グループに水を差すようで誠に恐縮だが、お互い同調しながら関係維持しないといけないような人間関係は長続きしない。
そんな人間関係、じきにバラバラ赤の他人になってしまうのだ。
自分が選びたかった道、子供に選ばせたい道をおかしな同調行動で諦めるのは大いなる過ちだ。
私は傷つきやすい思春期の子供らには、どう見てもプラスになるとは思えないが、これも時代なのだから仕方ない。
携帯やスマホ、ネットが普及して「世の中便利になった」というが、便利になったからと言って人は幸せにはなったのだろうか。
黒電話のダイヤルを回していた時代より確実に不幸な人が増えているのではないかと思えてならない塾長なのであった。
では、また。☆彡
◇◇◇茗溪進学会ニュース◇◇◇
9月21日(土)
山室中学生対象の定期考査対策特訓実施します。
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競争原理を取り戻せ
2019年9月18日 ブログ
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富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
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競争原理を取り戻せ
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大阪府の吉村知事が大阪府立大と大阪市立大の学費を2020年度から実質無償化すると発表した。
条件として学生と父兄が入学日の3年前時点で府内に住んでいる必要があるとのこと。
にわかに恩恵に預かろうとしても難しい話だが、この政策が今後どういう流れを生むか興味深い。
国家の繁栄に教育は最重要テーマであり、優秀な人材を育成するための制度は不可欠である。
その制度は優秀な人材を育成する競争原理を取り戻すためのものでなければいけない。
合格を競い合う高校入試、大学入試が競争原理の第一歩となるはずであり、学費がそのインセンティブになるのは間違いない。
最近はこの競争原理が働いていないことが大きな問題だ。
何年か前に富山の某私立大学の学生にアルバイトに来てもらったことを思い出す。
中学1年生の英単語のスペルも書けない上に一次方程式の文章題には手も足も出なかった(らしい)。
中1の生徒にダメ出しを食らうような学生さんは、申し訳ないが1日でお引き取り頂かざるを得なかった。
自分の名前さえ書ければ誰でも大学生になれる時代というが、ホントの話だと実感した。
1992年をピークに18歳人口は半分に激減したが、大学の数はここ30年で300校近くも増えた。
私立大の4割近くは定員割れとなっており、多くの大学が経営悪化に直結している。
教育研究を充実させれば優秀な人材が育成でき、結果的に就職率や偏差値に反映させることができるが、そうは言ってられない大学は高い学費を払ってくれる“お客様”なら誰でもwelcomeということになる。
オシャレと遊ぶことしか考えていない学生ばかりの大学に高い税金をつぎ込むくらいなら、優秀な学生に競ってもらえる優位性を与えるという政策なら大歓迎である。
私は高校も大学も競争原理が働く方向に向かざるを得ない転換点に来ていると思う。
いみじくもサウジアラビアで10機のドローンを使った石油施設への攻撃で、世界中がさながらオイルショック前夜状態だ。
驚くのはそのドローンが一機わずか160万円とのことだ。
コンパクトカー並みの予算で世界が震撼するような戦争が起きる時代だ。
北の国が熱心な核もミサイルも要らない時代なのかもしれない。
千葉の台風被害を見ればわかるように、ライフラインのインフラ施設をピンポイントで破壊すれば手も足も出ない。
宇宙開発も原子力開発も最終目的は軍事利用なのだが、世界には優秀な頭脳を持った技術者が育っているということは容易に想像できる。
日本も本気に教育改革に取り組まなければ世界での優位性はあっという間に失われるだろう。
個人的には無党派なのだが、維新の会の言う事は何故かいちいち感心できる塾長なのであった。
では、また。☆彡
◇◇◇茗溪進学会ニュース◇◇◇
9月21日(土)
山室中学生対象の定期考査対策特訓実施します。
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備えあれば患いなし
2019年9月13日 ブログ
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富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
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備えあれば患いなし
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台風15号で千葉の南房総の大停電が意外なほど長期化している。
電気や水、携帯電話は、あって当たり前だが、こういう時に、私たちがいかにどっぷりと文明に依存しているかが分かる。
東京電力は「被害の見込みが甘かった」と説明しているが、東電と取引ある会社に勤める知人が言う“本当のワケ”には少し考えさせられた。
通常、台風が来るときはあらかじめ被害を想定して作業員を待機させるのだが、今回、東電は作業員を待機させていなかったらしい。
「見込みが甘かった」との言い方は間違いではないが、「待機作業員の人件費をケチらざるを得ないほどの財政難が原因ではないか」と言うのだ。
そこに予想外の被害対応に人を集めようとしても、昨今の人手不足で急には集まらない。
確かに人を待機させるだけでも膨大な人件費がかかる。
原発事故以来、何が起こってもバッシングにさらされる東電の危機管理も限界だとすれば、千葉の人も東電も気の毒な話だ。
バハマではハリケーンの大きな被害がニュースがあるが、ハリケーン被害の多いアメリカ南部では、ハリケーンが近づくと住民はガソリンや水を備蓄して備える習慣がついているそうだ。
「備えあれば憂いなし」とはよく言ったもので、事が起こってから慌てても遅いということを教訓にしたい。
私たちは目の前に困ったことが起こらないとなかなか本気に行動はしないものである一方で、「羹に懲りてなますを吹く」ものだ。
勉強というのは言うなれば人生の備えである。
長ずるに至り「あの時もっと勉強しとけば良かった」とはおよそ世の中の人が思う事である。
未だ人生の危機に直面していない子供らには、人生の備えという概念は無い。
無いからこそ、大人がしっかりと伝えなければならないのだろう。
南房総の一日も早い復旧を願うと同時に、自然災害が少ない富山で災害ボケになっていないだろうかと考え直している塾長であった。
では、また。☆彡
◇◇◇茗溪進学会ニュース◇◇◇
9月21日(土)
山室中学生対象の定期考査対策特訓実施します。
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携帯ショップのワンシーン
2019年9月9日 ブログ
皆さんこんにちは。
富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
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携帯ショップのワンシーン
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先日、国語の作文には得点するポイントがあると書いたが、実は「ですます調」と「である調」の混用が失点の元になるケースが多い。
このブログも長年ですます調で書いていたが、気分を変えて、である調で書いてみることにする。
先日、携帯の機種変更をした。
電話とメールはまだまだ使えるが、アンドロイドのバージョンが古くなってアプリが使えなくなってきたのでは年貢の納め時と観念した。
携帯ショップの店員が「4年10ヶ月も使っているとは随分物持ちが良いですね。」と感心していたが、2年くらいで交換する人がほとんどらしい。
携帯など、OSのバージョンアップによる買い替え促進に惑わされず、多少の不便を我慢すれば、5年くらいは使えるのだろう。
私は電気製品など買ったものは大切に長く使っている方だと思うが、携帯電話会社の戦略にまんまと乗せられている人がいかに多いかということだ。
ショップで機種変更の手続きをしていたその時のこと。
齢古希を迎えんと見受けるオッサンがただならぬ雰囲気でやって来て店員に詰め寄っている。
聞くとはなしに聞いていると、自動引き落としされている携帯料金が先月、急に上がった事の説明を求めに来たようだ。
最近は個人情報か何か知らないが、ショップ側の対応が客の知りたい本論に容易にたどり着かず、オッサンのボルテージが段々上がってきているのがわかった。
結局、新規契約の2年縛りの間の割引が先月で切れただけのことだったらしい。
当然、契約時には説明もしただろうし、契約書にも書いてあることだろうが、オッサンは納得できない様子。
店員の歯切れの悪い言い方に切れたのか「汚いことしやがって。やめてやる!」と悪態をついて出て行った。
携帯会社も大手3社の寡占化で新規参入の壁が厚いらしいがどこの世界も競争は厳しい。
塾業界も少子化のあおりで生徒獲得にあの手この手だ。
チラシには無料だの半額だののフレーズがズラリ並ぶが、先日、某個別指導の夏期講習会のテレビCMで「縛りなし」と言っていたのにギョっとした。
わざわざ「縛りなし」と言わなければならないのは何故か。
「今まで縛りがあった」ということか?、「夏期だけでこれからは縛り復活」か?、はたまた「他社は縛っているがウチはない」と言いたいのか?
いずれにせよ目の前にニンジンをぶら下げて元を取ろうという戦略だ。
携帯業界も塾業界もやっていることは同じだが、結果的に不信感を煽るだけだとは考えないのだろうか。
携帯各社はこの2年縛りと高額割引セットをやめる方向にあるそうだが、誤解しやすい賢くない人と賢い人のどちらにもマイナスなのだから必然の流れだろう。
私も時々、他塾の作戦に気迷いすることがあるが、誠実にきちんとしておればニンジンは無用ということをいつも後から悟る。
何気ない携帯ショップのワンシーンに、モノ余りでサービス過剰の時代こそ、本道・王道を実直に歩むことが大事だと感じた塾長であった。
では、また。☆彡
◇◇◇茗溪進学会ニュース◇◇◇
9月21日(土)
山室中学生対象の定期考査対策特訓実施します。
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中2が人生の分岐点
2019年9月5日 ブログ
皆さんこんにちは。
富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
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中2が人生の分岐点
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夏休み明け試験の結果が出てきました。
当然、塾の最大の関心事は、受験生である中3の結果です。
結果は夏休をしっかりと指導できたかどうか「塾の審判結果」です。
茗溪進学会ですが、早々に結果が出そろった山室中の中3は、7月の実力試験に比べて、全員点数アップという結果でした。
とりあえずホッと一息です。
今年の中3はよく頑張ってくれた結果だと思いますが、まだまだ伸びしろはありますので、あと半年できるだけ良い状態まで持って行かせたいと思います。
毎年うまくいかないので偉そうな事は言えませんが、塾に行っていて成績が下がった人は塾選びから考え直す必要があります。
当然、中3だけでなく中1,2にも同じことが言えます。
下落率が1割を超えたケースは完全に塾に問題ありです。
塾の指導や勉強のさせ方が悪いから成績が落ちるのです。
指導の一例を挙げますが、茗溪進学会では国語の作文で得点するコツを夏休みに指導します。
その結果、半数の生徒が作文で満点でした。
普通の塾は国語の作文指導などはなかなか手が回りませんし、そもそも何が得点のツボなのか?さえ指導する側が解っていないのではないでしょうか。
どんな教科にも得点するためのツボがあるのですが、多くの塾はキチンと教えません。
そういう塾に限って夏期講習費が10万円以上かかっていたりするのですが、成績アップより売上アップが目的なのですから仕方ありません。
茗溪進学会は中3は定員に達していますが、問題は中2の生徒です。
東大の社会科学研究所の調査で、中学2年生の学習の取組が将来のカギになるという結果を発表しています。
勉強を「するか」「しないか」というアンケートと同時に勉強が「好きか」「嫌いか」というアンケート結果です。
実は学習時間を前学年より減らすのが一番多いのが中2だそうです。
勉強時間を減らした子供の共通点はアンケートで「勉強が嫌い」という回答だったそうです。
「勉強が好き」と回答した生徒は学習時間が増加して成績も上昇する傾向にあるそうです。
当たり前のことですが、「中2が人生の分岐点になる」ということは重要なポイントであり、塾選びの大事なポイントでもなるわけです。
勉強の仕方をキチンと指導し、たくさん勉強できる環境を提供してさえあげれば子供は自然と勉強して成績アップします。
「東大に言われなくても私は日々実践しております。」と申し上げたい塾長でありました。
では、また。☆彡
◇◇◇茗溪進学会ニュース◇◇◇
2学期生受付中
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勉強は孤独な闘い
2019年9月3日 ブログ
皆さんこんにちは。
富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
読んでためになり、子供たちが幸せになるヒント情報を発信します。
どうかお付き合いください。
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勉強は孤独な闘い
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2学期が始まりました。
夏休みが終わってしまうと少し寂しいですが、お家の人からすると、「夏休みが終って、ホッとする」というところでしょうか。
中学校では早速と夏休み明け試験の結果が返ってきています。
点数と番数にこの夏の努力の結果がダイレクトに反映される試験です。
ご家庭でも結果だけはしっかりとチェックしてもらいたいと思います。
夏休みは長い分、「勉強しよう」という意識はなかなか持続しません。
ついつい遊びの誘惑に負けて勉強が後回しになってしまい、そのままズルズルと終わってしまうパターンの人も多かったと思います。
人間は弱いもので、「やめたほうがよい」とか「このままではマズイ」と思いつつも、心の弱さでズルズルと誤った世界にハマっていくものです。
お隣韓国では、文在寅大統領が法相候補に指名した最側近のチョ・グク前首席秘書官の疑惑で大騒ぎです。
スキャンダルが、むいてもむいても次々出てくるので「玉ねぎ男」と呼ばれています。
スーパーエリートなのでしょうが、この玉ねぎ男に典型的な人間の弱さを見ることが出来ます。
一度、権力を利用した悪事に手を染めてしまうと自分では悪い事だと分かりつつも、そこから抜け出すことが出来ずに、どんどん泥沼にハマって行ったのでしょう。
政権を揺さぶるこのスキャンダルがどうなることやら知りませんが、これも「他山の石」としたいものです。
勉強の障害なるものの最大要因は「友達の誘惑」ですが、これは「人間関係への斟酌または忖度」と言える側面があります。
周囲との同調行動をすることが保身になるという考え、つまり他人指向型行動です。
塾に来るにも、遊びに行くのと同じノリで示し合わせて徒党を組んで来たり、ママ友らとの同調行動で塾選びや入校を決めたりする人がいますが、感心できるものではありません。
勉強は遊びと違います。
勉強は自分が自分のために一人でするものであり、他人と同調する必要はないのです。
他人はあなたの人生に何の保証もしてくれません。
保証してくれないどころか、競争社会の中で悪意を隠し持って邪魔してくる人だっているのです。
茗溪進学会に通う多くの生徒は、一人かせいぜい二人連れでやってきて、静かに勉強してゆく生徒が大半です。
塾用教材会社の人からは、驚くほど静かな環境だと感心されることがありますが、ご父兄も生徒らも自立された方ばかりですから、私に言わせれば当たり前です。
勉強は孤独な闘いなのですから。
今月から大学センター試験の出願も始まります。
早いもので、まだ1年あると思っていたのに、もう半年も残っていません。
2学期からはさらに拍車をかけて頑張りましょう。
では、また。☆彡
◇◇◇茗溪進学会ニュース◇◇◇
2学期生受付中
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