月別アーカイブ: 2019年10月
身の丈とは
2019年10月31日 ブログ
皆さんこんにちは。
富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
読んでためになり、子供たちが幸せになるヒント情報を発信します。
どうかお付き合いください。
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身の丈とは
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大学入試の新共通テストで、英語の民間検定試験利用をめぐり混乱が続いている。
今回新たに萩生田文科相の「身の丈」発言が飛び出した。
大臣は「裕福な家庭の子は回数を受けてウオーミングアップできるかもしれないが、自分の身の丈に合わせて頑張ってもらえればいい。」などと話した。
批判する側は「貧乏人はしゃーねーだろー」と取ったわけだ。
私はこの大臣を擁護するつもりはないが「身の丈」というものを自分なりに考えてみた。
「身の丈に合ったとは」とは分相応に合わせる事を言うが、これは決して経済力だけを指すわけではない。
よく“東大生の親の年収は平均よりいくら高い”とかという話を見聞きする。
そのため、学力の差=経済力の差 という図式が私たちの概念に定着しているのかもしれない。
しかし実際、私の友人や同窓生を見る限り、東大はじめ高学歴の人たちが育った家庭は、決して裕福な家ばかりではない。
むしろ普通の中流家庭かそれ以下の家庭で育った人が多いような気がする。
昨日、ノーベル田中耕一君が富山大学で講義をしたというニュースを見た。
彼が育った環境も、決して豊かとは言えない。
小さくして母親を亡くし、貧しい鋸の目立て職人だった叔父さん夫婦に預け育てられたのである。
逆に親が医者や会社経営をしている裕福な家に育った人はイマイチぱっとしないケースが多い。
私が思う「身の丈」とは「経済力の身の丈」ではなく、「心の身の丈」なんだと思う。
英検だが、確かに準1級以上は検定料も高いし、準会場では試験が受けられず、限られた公開会場でしか受検できない。
だからと言って、経済力が弱く、遠方の受検生にとって大きなハンデキャップになるかと言えば、そこまで大きいレベルとも思わない。
要するに、親として「きちんとした教育を子供に受けさせる意識があるかないか」、子供として「目標を持ってコツコツ努力をする意識があるかないか」が“心の身の丈”なのである。
どれだけ立派な家に住み、高い車に乗り、最新型のスマホに毎月何万円も払おうが、心の身の丈の低い人は、子供の将来への投資の優先度が低い。
私は英検の受検に必要な費用の差くらい努力と意識で十分カバーして余りあると考える。
そもそも私は大学入試はそれぞれの大学が独自に決めるべきもので、民間試験採用には疑問を持つ。
しかし、英検などが英語学習の機会を増やし、学力向上に与える効果はあるので日頃からコンスタントに受検する習慣を付けるよう塾生や父兄には啓蒙している。
塾でしている英検対策も追加の費用は1円も頂いていないが、9割以上の受検合格率である。
くだんの政治家さんは、舌足らずな発言をいちいちマスコミに揚げ足取られていないで、もっともっと若い人の可能性を伸ばす社会づくりに知恵を絞って頂きたいものだと思った塾長であった。
では、また。☆彡
◇◇◇茗溪進学会ニュース◇◇◇
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備えあれば憂いなし
2019年10月29日 ブログ
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備えあれば憂いなし
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立て続けの台風襲来で日本列島水浸しである。
家を追われ避難所の冷たい体育館の床で寝るのは高齢者にはさぞ辛いだろうと思う。
防災立国を標榜する日本だが、毎年恒例行事のように毎年繰り返されるのはどうしてだろうか。
その理由は簡単。
災害は“起こる”が前提ではなく、“起こらない”が前提になっているからである。
自然災害の少ない富山県民などは家が流されるのはテレビの中だけの光景で、自分の家は流れないと考えている。
私もその一人だ。
「災害はいつどこで起きても不思議ではない」と口では言うが、心の中ではそうは思っていない。
しかし痛い思いをすると少し考えが変わるものだ。
10年位前に家内が軽四でガード下に溜まった水に突っ込んで動けなくなったことがあった。
幸い大事には至らなかったが、パニックになって電話してきたときはさすがに慌てた。
そういう事があって以来、念のためガラスを割る専用のハンマー(写真)を買って車の中に置いている。
人はこういう事でも無い限り準備はしないものである。
今回の台風被害では車の中から脱出できず亡くなった人が多かったので、おそらく今頃はガラス割りハンマーは品切れ状態だろう。
どんなことでも起こってからでは遅い。
勉強も普段からしっかりと準備しておくと困らないものだ。
備えあれば患いなしとは良く言ったものだと改めて思う塾長だった。
では、また。☆彡
◇◇◇茗溪進学会ニュース◇◇◇
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最強の中教研試験対策
2019年10月24日 ブログ
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最強の中教研試験対策
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「天皇陛下即位礼正殿の儀」があった。
改めて天皇制や日本伝統の文化を知るいい機会になったように感じる。
中学生は土曜日の合唱コンクールの代休もあって実質4連休状態だった。
聞くとは無しに聞いていると、やれ「誰それの家に泊りがけで遊びに行った」だの、「2日連続でファボーレに行った」だの子供らは遊び放題・遊ばせ放題だ。
おまけに最近やたら“先生の研修”とやらで昼で下校になる日が増えたと感じるのは私の気のせいだろうか。
一体何をそんなに授業や定期試験をやめてまで研修することがあるのだろうか。
いずれにせよ学校主導での勉強時間は確実に減っていることは間違いない。
そんな中で茗溪進学会の中学生の成績アップ率が今年は高いような気がする。
たまたまかも知れないが、何か理由があるとすれば何だろうかと考えた。
別段変わったことをしたわけではなく、日々同じことを当たり前に繰り返しているだけなので、自慢話にはならない。
これは全体との相対効果と考えないと説明がつきにくい。
つまり全体の勉強量が減っているが、塾生は毎日変わらず勉強させている分、相対的に成績が良くなった可能性がある。
もしそうだとしたら、学校の教科指導や受験指導は手を抜い頂いて、子供をもっと遊ばせる方が塾的には好ましい。
もちろん塾長はそんな不純な考えはないが、受験は待ったなしにやって来る。
それまで厳しいことを言わなかった教師が、中3の志望校面談になると豹変してシビアな事を言い出すものだ。
そんな時に青ざめないためにどうしたらよいか。
毎年、この時期は「中教研試験」のキーワードで検索してホームページへのアクセス数が急増する。
今年も11月早々に中教研試験があるが、「定期試験と何が違うのか?」「テスト結果がどう使われるのだろうか?」とか「テスト対策は何をしたらいいのだろうか?」という父兄の不安や疑問が強まる何よりの証拠だ。
毎度の無責任で勝手なコメントだが参考にして欲しい。
中教研試験は中1から中3まで通して県下一斉に実施される実力試験であり、中学校ごとの平均点や個人の順位がズバリ出る。
県立高校の受験では倍率が極端に偏らないように中学別の受験者数の調整や、中学別に内申点の補正が行われるが、中教研試験の大きな目的の一つはそのために実施されるというのが私の個人的見解である。
素の実力測定が本来の狙いだから、学校は事前の情報公開はもちろんテスト対策はしないし、わざわざ「内申点に関係ありません」と強調する忠実な先生もいる。
このブログをお読みの賢明なご父兄はそんな言葉を真に受けてはいけない。
富山県全体で約7,000人いる学年の中での順位が出て、受験高校の判定指導に利用されるものが「関係ない」ワケがない!
中教研試験は過去の全部が範囲の実力試験だから、定期試験のような付け焼き刃では対策にならない。
子供には日ごろからコツコツ勉強させることしか対策はない。
中3の生徒はあと4ヶ月頑張るしかないが、中1、中2の生徒はまだ幸いである。
ファボーレぐらい行っても良いかわりに、日頃から勉強する習慣をつけるようにしておけば十分間に合う。
「最強の中教研対策」が毎度同じで申し訳ない塾長であった。
では、また。☆彡
◇◇◇茗溪進学会ニュース◇◇◇
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燃え尽きるのはまだ早い
2019年10月21日 ブログ
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燃え尽きるのはまだ早い
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仕事柄、朝晩日増しに寒くなってくると受験シーズンの到来を感じるが、世間はラグビーワールドカップで偉く盛り上がっている。
私は今回のワールドカップが日本であることどころか恥ずかしながらワールドカップの存在すら知らなかった。
せっかく盛り上がっているのだからルールぐらいしっかり覚えたいのだが、複雑でわかりにくい上に自分の知識が間違っていたことで混乱してしまった。
例えば相手の反則で取ったボールを蹴り出してもマイボールになるのが不思議でならなかった。
聞けば何年か前に変わったそうだ。
日本は予選突破して8強入りが目標だったとのことだが、スコットランド戦の最後の1分の激闘がそれを物語っていたように思う。
世界と互角に戦えるまでに立派に成長した日本に多くの人は4強入りを期待したかと思うが、私はこういう時に目標設定の大事さを感じる。
南アフリカは過去優勝2回の強豪ではあるが、勝ち負けは別にして、予選で見せた神がかり的な強さが影を潜めた惨敗だった。
選手も人の子、きっと“”予選突破”の目標を達成して精魂尽き果てたに違いない。
塾をしていると似たような事を良く感じる。
目標の高校の受験合格を目指していた生徒が、合格したとたん目標を見失ってしまう。
あれほど頑張って毎日毎日勉強していたのに、高校生になったとたん勉強に力が入らなくなってしまうのだ。
高校受験ごときで燃え尽きてしまうのである。
そんな生徒は塾も早々にやめてしまうので、その後は詳しく分からない。
詮索しないが、あまり聞いたことのない大学に行ったという噂を聞くか、消息すらよく分からなくなってしまうのが寂しい。
高校の勉強は中学生とは比較にならないほど難しい。
その分、しっかりとした目標を持たないと気力は3年続かない。
中学生も今のうちからしっかりと自分のゴールを決めて頑張って欲しい。
くどいようだがゴールは高校合格なんかじゃない。
ラグビーは精魂尽き果てても次が続くが、人生は途中挫折したらそれでしまいだ。
15歳で燃え尽きるのは早すぎる。
生徒もラグビー日本代表も目標を見据えて今後の発展に期待したいと思う塾長であった。
では、また。☆彡
◇◇◇茗溪進学会ニュース◇◇◇
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台風で勉強しよう
2019年10月15日 ブログ
皆さんこんにちは。
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台風で勉強しよう
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台風19号による大雨で全国の河川の堤防が決壊し、大きな被害が出ている。
私の息子ら一家が氾濫で名高い狩野川と鬼怒川の近くにそれぞれ住んでいるので週末は大いに心配だった。
未だ被害の全容が解っていない地域も多いようだが、一日も早い復旧を願わざるを得ない。
東京では多摩川があふれて超高級タワーマンションが水に浸かったそうだ。
エレベーターが動かずトイレも使えないそうだ。
セレブたちは多摩川の土手の散歩ができなくなった代わりに、階段を登れば良い運動になるからいいが、千曲川や東北の洪水現場は見ていて本当に心が痛む。
特に今回衝撃だったのは北陸新幹線がずらりと水に浸かっていた光景だ。
12両編成30億円もする新幹線がほぼパーなんだそうだ。
なにより東京一極集中の首都圏へのアクセスがしばらく滞るのは困ったものだ。
このエリアの一帯は古くから洪水の常襲地帯として知られている場所だったそうで浸水の深さは最大で4・3メートルに達したとのこと。
洪水が起きると「ハザードマップと一致していた」という報道を耳にするので、私も今回を契機に国土交通省の洪水ハザードマップとやらをじっくり見てみた。
全国のハザードマップを見てみると、富山平野は広範囲にリスクが高いことが意外だった。
私は中学校の先生から「富山は中心部を守るため、神通川と常願寺川の堤防は富山側が高くなっとる。だから川の間に住んどる人は安心しとっていい。」と聞かされていて、今まで密かにそれを信じていた。
しかし少なくともこのハザードマップを見る限り危険度は同じだ。
今回、東京があまり被害を受けなったのは、それなりに首都を守るための備えがしっかりしていたからだろう。
そう考えれれば先生の言うことも都市伝説っぽく聞こえるが、実際はどうなんだろう。
いずれにせよ山室は150年に一度で最大1mくらいになる確率だそうだ。
家内にそう言ったら、「前の洪水からあと何年大丈夫なん?」と聞いてきた。
こういう人を「数学の確率をもう少し勉強し直した方が良い人」と言う。
長野のハザードマップを見たら、なんとビックリ水深最大10mから20mになる濃い紫色のど真ん中に新幹線の車両基地があるではないか。
ハザードマップは国土交通省が管掌しているし、新幹線は国土交通省管轄の国家事業だ。
どんな理屈でそんなところに車両基地を作ったのだろう。
呆れてしまういい加減な役人の話はともかく、台風も勉強になるということが分かった。
理科の「気象」が不得意な生徒が多いが、台風の解説を聞いていると勉強になるものだ。
千曲川と信濃川の違いとか、阿武隈川という昔聞いたこがある川がどこを流れているのかとか地理の勉強にもなる。
こういう機会にしっかりと勉強してお国のために働く大人になって欲しいと思う塾長であった。
では、また。☆彡
◇◇◇茗溪進学会ニュース◇◇◇
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日本にGAFAが生まれない理由
2019年10月11日 ブログ
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富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
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日本にGAFAが生まれない理由
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今年のノーベル化学賞に吉野彰さんが選ばれた。
近年、毎年のように日本人がノーベル賞を受賞するので、以前から見ればインパクトは薄れたが、改めて日本の底力の大きさを感じる。
私たちが日ごろ携帯電話で使っているリチウムイオン電池の開発をしたのが吉野博士だそうだ。
この発明は携帯だけでなくEV車の商品化など産業の裾野に大きく貢献するだろう。
吉野博士は会見で「日本は川上戦略は上手いが川下戦略が下手だ。日本にガーファみたいな企業が1つでも生まれると良いのだが。」と述べている。
ガーファとはGAFA、つまりGoogle、Apple、Facebook、Amazonの頭文字だが、この4社の時価総額だけで260兆円、日本の国家予算の2年半分を占める超巨大企業だ。
あなたがiPhoneでGoogleマップとInstagramを使い、Amazonで買い物をする日常がGAFAだ。
アメリカの巨大IT企業だけでなく、携帯電話やEV社の商品化は中国のお家芸に持ってかれている。
中国は安価な人件費を背景に、国家ぐるみで知財権無視のパクリ戦略でのし上がってきているが、アメリカがどうしてこんなにも川下戦略が上手く、日本が下手なのだろうか。
吉野博士が研究に没頭していた20代30代は、今のような「コンプライアンス」だの「ガバナンス」だの「パワハラ」だの「セクハラ」だの「働き方改革」だのわけのわからない日本語は一切無い時代だ。
私もバブル崩壊直前の高度成長期の最後の数年を知っている世代だが、そのころは働く者にとって何か夢のようなものがあったように思う。
アメリカには「アメリカンドリーム」があり、自由主義経済の中でチャンスを捉えた者がビッグになれる。
日本はせっかく優秀な人材がいるのに、欠勤さえしなければ月給が貰える金太郎飴的均等社会になりつつあるのがGAFAのような企業発展の阻害要因ではないだろか。
アメリカは成功者が巨大企業を生み育てる代わりに大きな格差社会を生む環境でもあるからどちらが良いのかは難しいがみなおすべきものは見直すことも大事だと思う。
とにかく日本に蔓延している「コンプライアンス」だの「働き方改革」だのは権利の主張で、これは誰も否定できない正論なのがやっかいだ。
吉野博士が言いたかったのはそういう事ではないかと私は密かに思う。
GAFAのような企業は当分は生まれないだろうが、記者会見に込められた強烈な皮肉を聞き取る人がどれだけいるだろうか?と思う塾長であった。
では、また。☆彡
◇◇◇茗溪進学会ニュース◇◇◇
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大学入試共通試験の見方
2019年10月9日 ブログ
皆さんこんにちは。
富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
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大学入試共通試験の見方
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2020年度に始まる大学入学共通テストで導入される、英語民間試験大学を採用する大学の概要が見えてきた。
新聞報道によれば、合否判定や出願資格に利用する大学は、全体の5割だったそうだ。
文科省の発表とメディアの取材に違いがあるのが気になるが、大学側の言い方の解釈の差だろう。
公平性の懸念などから利用しない大学はやはり多かった。
一方、国立大学は、現時点では82校中53校だったとのこと。
いち早く「採用しない」と威勢よく声を上げた東大が最後は採用する方向にひよったのは情けない。
国の決めた方針に国立大学の代表が逆らうわけにはいかなかったのだろう。
東大、京大、名大などがもっと頑張って制度設計の改善を主張すれば、賛同する国立大は多かったはずだが、体制に流される日本人らしい判断だ。
ただ逃げ道なのか、「高校が一定以上の英語力を認める書面を出せば民間試験を受けていなくても良い」と言っているのは興味ある。
東北大は採用しない方針を変えないらしい。
伊達政宗は最後は秀吉の軍門に下ったが、現代の政宗のほうが気骨あるということか。
採用すると表明した国立大学の半数は、民間試験の成績に関係なく出願を認めるそうだ。
これは「採用する」とは言うものの、「実際の合否判断には使いません」と言っているのと同じだ。
表向きは文科省に従い、実際は無視する、いわゆる“面従腹背”というやつだ。
それはともかく、今の高校2年生はどう対応すれば良いのかという事が大事である。
いかに「形だけ」とは言うものの、選択肢が広がる分、しっかりと英検は受検しておくのが正しい判断だ。
東大や京大が「高校が一定以上の英語力を認める書面を出せば民間試験を受けていなくても良い」と言っているのはそういう事だ。
英検であれば高校卒業程度は2級だが、最低限これだけは取っておくべきである。
欲を言えば準1級あれば国立大は分からないが、私立大では評価してもらえる大学はあるように思う。
高校受験には内申書が占めるウエイトが非常に大きいが、英検だけでなく漢検、数検も3級以上持っておれば内申書に書いてもらえる。
これらの検定はそんなに大変なものではないし、年に数回チャンスはあるから受けない手はない。
ところが世の中そんな検定を受けない人が意外に多い。
検定料がかかるからだろうか?どうもそう言う事ではないように思う。
そもそも関心が無いのだ。
テレビでは「大学入学共通テスト」のニュースはほとんど取り上げられないし、新聞は出ていてもごく小さな扱いだ。
関心の薄い人は新聞さえ取らない。
スマホでYahooのニュースを何行か見ただけで世の中分かったつもりになる方がその手の御仁だ。
しかし親たる者、大学入試の動向に無関心というのは間違っている。
お隣、韓国や中国ほど極端ではないが、日本でも大学入試は子供の一生を左右する一大イベントである。
もし、このブログを見て「初めてこういうことを知った」というご父兄もおられるかもしれない。
このブログはそういう方にとって大きなチャンスと考えてもらいたいという思いで書いている。
いきなり高校2年生で初めて英検受検という方は少ないだろうが、やはり英検は中学1年の5級から順序良くきちんと受検させる習慣をつけるようにすることをお勧めしたい。
どんなニュースが出ても結局、落ち着く結論は毎度同じの塾長であった。
では、また。☆彡
◇◇◇茗溪進学会ニュース◇◇◇
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教師同士のイジメ?
2019年10月7日 ブログ
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教師同士のイジメ?
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神戸市の小学校で耳を疑うような先生同士のいじめがあったそうな。
日頃『いじめはだめです』などと子供に偉そうに教えていた立場の者が聞くに堪えないようなことをしていたとは一体どういう事か。
イジメられていた20代の男性教師に全く問題が無かったのだろうか?と思う部分は多少あるが、私の推定する本質は違う。
加害者は30代から40代の先輩教師4人とのことだが、子供のいじめじゃあるまいし、思慮分別のつきそうな歳の人間がこんな行動に出るには理由があるはずだ。
一般論になるが、学校であれ企業であれ、組織の中で一番怖いのは“人事権者”である。
私も大企業やそれなりに大きなグループ組織の中で仕事をした経験があるからよくわかる。
皆、口では「会社のため一枚岩になって頑張ろう!」と調子よく言うが、見ているのは自分の人事権を持つ人間だけだ。
勤め人なら誰でも良い給料の貰える良いポストを目指すが、所詮それは人事権者の胸先三寸で決まる。
「日本はまだまだ年功序列だ」の「いやいや実力主義になってきた」だの言われるが、何も変わらないポイントが2つある。
1つは一度失敗してマイナスポイントが付けられてしまうとリベンジが利かないという点である。
もう1つは「出る杭は打たれる」という奴だ。
どっちにせよ一度エライ人に睨まれては出世の目は摘まれたも同然だ。
民間企業とは違い、実績評価の物差しがはっきりしない公務員の世界はなおさらだ。
いつもの私の無責任な推論で申し訳ないが、この方々の行動は、人事権者に“愛い奴”と思われる点で一致団結した結果と見る。
保護者や子供のショックは大きいだろうが、こんなのは氷山の一角で、大なり小なりあるものだ。
この際、こんなことはいつ自分たちの学校でも起こってもおかしくないとわきまえておいた方が良い。
先生同士のつまらない人間関係やら力関係にいちいち翻弄されていてはいけないし、過剰な期待も禁物である。
大人になってからの処世術はまたおりがあれば塾長が失敗談と一緒に教えてあげるとして、何があっても子供には、今やるべきことをキッチリとやり切るようにさせたい。
気分の悪いニュースを見てそう思う塾長であった。
では、また。☆彡
◇◇◇茗溪進学会ニュース◇◇◇
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真の運命の分かれ道とは
2019年10月3日 ブログ
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真の運命の分かれ道とは
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よせばいいのに、ついに消費税が上げられた。
ポイント還元だの低減税率だのよくもまあこんな面倒くさいおかしなものを作ったものだと感心する。
最近、若者が最新スマホ片手に支払をしている姿を見かける。
本人は格好よくスマートなつもりだろうが、実は国家ぐるみの策略に動かされているだけではないかと疑って見ている。
年寄は“なんとかpay”だの言われてもチンプンカンプンだが、私は使っていいのはせいぜいプリペイドカードまでで、実は現金主義が一番賢いと思っている。
ホントかウソか知らないが、国が扇動する“なんとかpay”のシステム開発に投資してぼろ儲けしている特権階級がいるそうだ。
巷では関西電力のワイロ事件で盛り上がっているが、まさに時代劇に出てくる悪代官と越後屋の構図そのものだ。
あなたが“なんとかpay”を使う度に影で私腹を肥やす悪代官がいる思うと腹が立たないだろうか。
そんな悪代官と越後屋をまとめて懲らしめるには現金主義が一番なのが私が現金主義を奨める理由でもある。
では利権とは無縁の私たちは何に投資するのが賢いのだろうか。
夏期講習会から入校してくれた一人の生徒がいる。
日頃は40番前後だったそうだが、先日の夏休み明け試験で一気に10番くらいまで順位が上がった。
厚い成績上位層の中でここまで急には上がらないもので、頑張りは賞賛に値する。
地元中学では中部や富山などトップ校受験目安が上位10%だ。
学年200人なら20番以内であり、狙える位置まで伸びたことになる。
この境目の意味は大きい。
もちろん1回の試験結果だけで判断はできないが、大きなモチベーションになったことが大きい。
「高校がゴールではなく大学が最終ゴールだ」とは私の持論だが、高校で苦労すれば良いから中学で楽して良いという意味ではない。
この生徒は3年ではないので、まだ先は長いが、上位校から大学進学して幸せな人生を歩める第一歩になればと今から楽しみだ。
保護者は、我が子の教育にかかる費用を気にするが、それはその投資のリターンに何の保証もないからである。
ピアノやそろばん・習字・スイミング・サッカーなんかも同じ投資だ。
皆悩みながらも費用を工面されていると思う。
いつか親御さんが「子供に投資した甲斐があった」と思ってもらえたら、それこそ塾長冥利に尽きると言うものだ。
「教育は我が子への先行投資、生前贈与である。」とは東京のある有名進学高校の校長のコラムの一節である。
私たちは物の値段と価値を比較したり、ポイント狙いの『ポイ活』に熱心だが、そんな研究どれだけしたところで大して人生変わらない。
本当の運命の分かれ道は、将来が読めない投資をするかしないかだ。
消費税が上がったこんな時だからこそ無駄遣いでないお金の使い方を考えたいと思う塾長であった。
では、また。☆彡
◇◇◇茗溪進学会ニュース◇◇◇
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