皆さんこんにちは。
富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
読んでためになり、子供たちが幸せになるヒント情報を発信します。
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後悔しない大学選びのポイント
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コロナで社会が一変して、様々な変化が起きています。
人間は「慣性の法則」によって現状維持の方向に流されてしまう生き物です。
しかしこんな時代だからこそ、世の中の変化を捉えて柔軟に変化に対応する思考が大事です。
先日、「2020年有名企業400社の大学別就職率」という記事を見つけました。
トヨタやソニー、キャノンなどの大手製造業や、都市銀行などの有名大企業に卒業生の何割が行ったかというランキングです。
結果を見る前に、このランキングが何を意味するのか考えてみましょう。
コロナで不景気が長引くと、人は「ドリーム」より「安定」を求めます。
大きな有名企業なら安定してるし給料だって高いわけです。
学生側が就職先を選ぶ観点は分かりますが、逆に企業側はどのような目で学生を選んでいるのかをこのデータは表しています。
コロナで就職活動が低調と言われますが、質の高い会社と質の高い学生同士の就活は問題なく進んでいます。
最後に取り残されてもそれは会社にとって要らない人材だったというだけのことであり、「コロナで就活ができなかった」は慰みにしかなりません。
「企業は人なり」ですから、どんな学生が社会から求められているのか把握しておくことが大事です。
結果ですが、トップは3年連続で東京工業大学で、製造業中心の有名企業400社への実就職率は54.4%になります。
以下、一橋大、国際教養大学、電気通信大学、名古屋工業大学と続きます。
東大とか京大とかさぞかし多いだろうと思いましたが、旧7帝大では阪大がかろうじて10位に入っているだけでした。
3位の国際教養大学は、「外国語のコミュニケーション能力とグローバルな専門知識を身に付けた人材を養成し、国際社会に貢献する」というイマドキの理念で2004年に秋田県に作られた公立大学です。
去年までは企業のグローバル化で人気がありましたが、コロナで国際化が後退局面にあるのでこの先どうなるかは疑問符です。
東工大、一橋大、電通大、名工大の共通点は何かを考えたら時代を生きるヒントが見えてくるような気がします。
共通点を乱暴に一言で言えば「国立の単科大学」です。
色んな学部学科があるので単純に単科大学とは言えませんが、理系なら理系に特化した大学です。
昨年の6位から4位に上昇したのが電気通信大学ですが、「電通大なんて聞いたことが無い」という方はいませんか?
調布の甲州街道沿いにある立派な国立大ですが、国立大の中で唯一名前に地名が入っていない大学です。
そのためか一般的な知名度は低いのですがその工学分野における研究の実力はピカ一の知る人ぞ知る名門大学です。
これを見ただけで大企業の人材選びの目は節穴ではないことが分かります。
東工大や電通大、名工大は言うなれば“理系オタク”の大学だと言っても過言ではありません。
学生の多様性は少なく、羽を伸ばしてキャンパスライフをエンジョイしたい方にはあんまり向いていません。
実際私の回りにいる卒業生は異口同音に「回りじゅうオタクみたいなやつらばかりで、学生生活はつまらなかった」と言います。
しかし大企業側は面接のときだけ髪の毛を黒染めしてくる、ロクに勉強もしないで4年間遊び狂った学生ばかりの大学より、真面目で研究熱心なオタク人材が欲しいわけです。
記事では「企業側は将来の景気後退を考えて、大学、学部をシビアに選ぶ時代になった。この先は就職に有利といわれていることを背景に、理工系、情報系、医療系が特に人気になる」とあります。
単にブランド志向だけで大学を選ばないようにするのが後悔しない大学選びのポイントです。
大学全入時代ですから“名前さえ書ければ入れる大学”は山のようにあります。
人は慣性の法則で動くので、この先も深く考えずにそんな大学に行かせる親御さんは多いでしょう。
でもバカ高い学費を4年間払わされた挙句、子供はみじめな非正規とかプータローになる可能性だって高いのです。
少子高齢化で経済規模自体が縮小に向かわざるを得ないのが日本で将来を担う人材として人生を幸せに送るには、名前や楽しさだけを求めていてはけない、子供たちにも厳しい時代になったのだなあとつくづく感じる塾長なのでありました。
では、また。☆彡
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