皆さんこんにちは。

富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
読んでためになり、子供たちが幸せになるヒント情報を発信します。
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大学生は本分を忘れるべからず
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アメリカンフットボールの試合で日大の選手が関西学院大学の選手に危険タックルをした問題で、負傷させた日大の宮川選手と監督コーチが相次いで記者会見しました。

予想通り、「言った言わない」の水掛け論の様相はさながら国会議論を見るようです。

宮川選手は1年からレギュラー、日本代表に選出経験があるなど将来有望な選手が監督、コーチ共同じ日大出身で絶対的権力の前には意図的な暴力行為の指示を拒否できなかったのは疑う余地はありません。

世間の論調は一方的に善悪を決めつけてしまっていますが、私の見方はちょっと違います。

私が今回の一件で改めて疑問に感じるのは、スポーツマンシップとか倫理とかの問題とは別に、大学生とスポーツの関係です。

日大と言えば1920年に創立された生徒数7万人の日本最大の大学です。

OBのネットワークは巨大であり、就職が有力OBの口利きで決まることが多いことは想像に難くありません。

人事権を持つ者には逆らえないのは世の常ですが、事件にそのような背景があるとすれば問題は純粋にスポーツマンシップの範疇を超えてしまっています。

穿った見方をすれば、監督がコーチや選手を利用し、コーチや選手は監督を利用して自己保身や私利私欲を満たすのが部活動とすれば、どっちもどっちじゃないの?って感じるのは私だけでしょうか。

話は変わりますが、お隣石川県七尾市出身の第54代横綱・輪島大士は同じく日本大学相撲部の出身です。

名門花籠部屋入りが決まっていたスーパースター輪島に物を言える者は、当時大学に誰もいなかったと言われています。

そこで生まれた有名な話が「輪島の卒業論文」です。

輪島の卒業論文は原稿用紙3枚だけ。

1枚目「卒業論文」、2枚目「輪島博」、3枚目「終わり」というものです。

都市伝説と言われていますが、こんな話が生まれる背景が問題です。

上手には言えませんが、そもそも大学というのは産業界発展のための研究機関であり、学生を研究を通じて教育する最高学府です。

早い話、大学生は世のため人のために勉強することが本分であり、私大と言えど人材育成のために多額の税金が投入されていることを忘れてはいけません。

日大でも真面目に勉強し、就職活動をしている学生が大多数でしょうが、今回の事件が関係のない学生の将来に影響を与えるとすれば大問題です。

「大学生は勉強だけやってろ」とは言いませんが、学生の本分から逃れる方便にスポーツは使ってほしくはありません。

大学と部活のありようについては文科省も指導に乗り出すというニュースもありますが、なにやら煮え切らない塾長なのでありました。

では、また。☆彡

◇◇◇茗溪進学会ニュース◇◇◇
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