皆さんこんにちは。

富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
読んでためになり、子供たちが幸せになるヒント情報を発信します。
どうかお付き合いください。

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推薦入試って本当に必要なの?
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昨日は富山県立高校の推薦入試がありました。

当塾からも何人か受験しましたので、無事の合格を祈ってはいるものの、ホンネを正直言うと推薦入試というものの存在理由が今一つよくわかりません。

本来の意味は、受入れる学校側が「ペーパー試験だけでは測れない生徒の可能性が評価できる場合に特別に合格を認める制度」のはずです。

ワンパターンな質問と模範回答を練習した生徒の一体何を見て判断するのでしょうか。

問題は受ける側の動機です。

親子ともども「推薦がダメでもチャンスが2回ある」とか「受験しないで済むので楽そう」といった理由で受ける人が多いようです。

さらに酷いのが「成績が悪くても先生に推薦を取り付ければいい」と意味をはき違えている御父兄です。

何年か前、試験成績は全然届かないのに部活動や生徒会活動を熱心に頑張って探求科推薦を狙わせると理解不能な事を言われるご父兄様がおられました。

世の中そんなに甘いものではありません。

そういう方がよほど多かったのか、その後、中部と富山は探求科の推薦入試を廃止しました。

当然です。

やはり優秀な学校を目指すには先生ウケを狙った努力ではなく、しっかりとした勉強の努力が必要ということです。

あと、今年もいずみ高校の看護科が推薦入試の高倍率でした。

安定した収入が狙える看護師の資格が狙えるということで人気が高いのは分かります。

しかし、生徒自身が、本当に、将来厳しい看護師として耐える覚悟を持って臨んでいるのかは疑問です。

看護科は通常の一般教科に加えて専門的な医療関係の勉強も大変です。

暗記しなければならない専門用語の多さは学校のテキスト一つ見てもよくわかります。

推薦入試で入って来た生徒の多くがハードな勉強に意欲を失い脱落してしまうそうで、教師の悩みの種にもなっているという話を聞いたことがあります。

「食いっぱぐれがないから」というだけの発想では逆に子供を苦しめることもあるのです。

推薦合格を狙う人全員が全員、甘い考えを持っているとは言いませんが、私が疑問を持つ理由を少しはお分かりいただけるでしょうか。

子供に受験の苦労をさせたくないという気持ちは分かりますが、子供を本当に幸せにしたいのであれば安易な道ではなくむしろ厳しい道を歩かせるべきです。

私は推薦合格を貰って心から喜ぶ生徒の顔をあまり見たことがありません。

やっぱり私はハラハラドキドキの合格発表で自分の番号を見つけて泣いて喜んで貰いたいのです。

中学の先生は公立高校であれ、私立であれ推薦入試を奨めてきますが、それは立場上のものであり、子供の将来を考えたものかどうかは疑問なのです。

毎年このニュースを見ると心が複雑になる塾長でありました。

では、また。☆彡

◇◇◇茗溪進学会ニュース◇◇◇

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