皆さんこんにちわ。

富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
読んでためになり、子供たちが幸せになるヒント情報を発信します。
どうかお付き合いください。

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富山県の大学進学率が低いワケ
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文科省主催の全国学力テスト小6と中3に実施されました。

中教研テストの全国版ですが、内申点などとの関連をご心配されている方も多いかもしれませんね。

いつもの私の無責任で勝手な推定で申し訳ありませんが、内申点には無関係だと思っていますので塾では何の対策も取っていません。

このテストは7月に都道府県別の成績順位が発表されます。

下位の都道府県は教科指導の問題点を改善するなど学力の底上げには一定の効果がありますのでテストの実施については大きな異論はありません。

毎年、上位の都道府県が話題になりますが、実は富山県も上位の常連で、昨年度の正解率は全国第4位でした。

正解率は上から順に 石川県 秋田県 福井県 富山県 愛媛県となっています。

「さすが富山県。ご立派!」と褒めてやりたいところですが、とてもではありませんが褒められたものではありません。

何故なら富山県は大学進学になると、からきしダメダメだからです。

私は常日頃、言っているように「高校がゴールではなく大学がゴール」ですので、本当に勉強熱心な都道府県は別の指標で見るべきだと思っています。

高校生向けのこのような一斉テストはないので、高校生の学力との相関が高いと言われている「4年制大学進学率」の順位を調べました。

また、「4年制大学進学率」は「所得額」との相関も強いのでこれら3つの順位を見ることにしました。

石川県 大学進学率20位 県民所得16位
秋田県 大学進学率39位 県民所得38位
福井県 大学進学率16位 県民所得14位
富山県 大学進学率27位 県民所得5位
愛媛県 大学進学率23位 県民所得37位

石川県や福井県はそこそこ所得とも連動していますし、愛媛県などは県民所得が低い割には大学進学率が高いということは健闘していると言えるでしょう。

富山県は所得が高い割に大学進学率27位という情けなさです。

これはどういう事でしょうか。

理由は簡単。

「富山県の高校生は勉強していないから。」以上です。

では、なぜ富山県の高校生は勉強しないのでしょうか。

首都圏では大手予備校が夜は現役高校生の塾として機能しているにも関わらず、富山は大手予備校が無いし、進出してきても生徒が来ずに撤退していってしまう理由と重なって見えます。

色々理由はあるでしょうが、私は富山県人の特有の間違った“高校ブランドの価値観”の弊害が大だと見ます。

団塊世代以前の人に多いのですが、どういうわけだか出身高校で人間を判断するおかしな人が非常に多いのです。

自己紹介で自分の出身高校を誇らしげに言う人がいたら間違いなくこの手の人物です。

高校も高校で「塾へ行く必要はない」と入学説明会から言う学校があったり、もはや「なにをかいわんや」です。

富山県は旧制中学時代から富山中学、神通中学、高岡中学、+共学前の富山女子校(現いずみ) のブランドが強すぎて「御三家以外は高校にあらず」的ないかれた価値観を持つ人は意外に大勢います。

そんな間違った思想を持った方に薫陶を受けたらどうなるでしょうか。

高校受験が一つのゴールとなってしまって次の目標が見えなくなってしまうのです。

茗溪進学会でもせっかく努力して目標とする高校に合格したものの、「やれやれ勉強はここまで」とばかり通塾をやめてしまう生徒が必ず毎年何人かいますが、残念としか言いようがありません。

進学校に合格したまでは良かったものの、今頃中学時代は見たこともないような山のような課題が学校から出て、さぞかし戸惑っているのではないでしょうか。

学歴などひらかすものではありませんし、県外に一歩出たら高校名など誰も関心はありませんし、言ったところで知りません。

「チューブ」と言っても最近流行りのYou Tuberと間違われそうだし、高校サッカー選手権大会優勝の「トミイチ」の方がよほど全国区で通用します。

全国学力テストの富山県の順位を見て浮かれていいのは中学の先生だけで、大学を目指す皆さんは全く関係ありませんよ。

ニュースを見て富山県の地道な努力をする県民性がもっと良い形に現れて欲しいと思う塾長でありました。

では、また。☆彡

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sawaki