皆さんこんにちは。

富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。

読んでためになり、子供たちが幸せになるヒント情報を発信します。

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私立高校受験日に思う
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富山もようやく雪景色になりました。

観測史上最も遅い積雪だそうです。

雪が無いのは結構なことですが、やっぱりあるべきものがないのは違和感を感じます。

ちょっと一安心といったところでしょうか。

さてそんな中、今日は私立高校の入学試験です。

ほとんどの人は県立高校が本命でしょうが、力試しのほか、結果を県立受験校の最終決定に利用することもありますので重要です。

古い話ですが私の場合、県立高校失敗=浪人確定 という背水の陣で臨むしかない状況でした。

その時代は周囲の慣例で選択肢がなかっただけで、私立高校が無かったわけではありません。

何が何でも県立合格のためには必死でしたが、今の時代背水の陣も時に必要な気がします。

現代の子供たちは、受験での競争が少なくなってきています。

18歳人口は、1990年代の前半には200万人を超え、大学進学者も100万人以上いました。

最近は18歳人口が100万人、先日のセンター試験受験者も56万人とピークの半分となってしまいました。

東大は3000人の定員は同じですから東大生の価値も半減したことになります。

私が一番良くないと思うのが、増え続ける私立大学の定員の数と受験者数のバランスが崩れていることです。

定員割れで経営に支障が出ている私立大学にとって、どんなに成績が悪くても学生さんは大事な“お客様”です。

答案用紙に自分の名前さえ書ければ誰でも大学生になれる時代が到来したわけです。

こんな競争原理の働かない環境で、親が子供を甘やかし、子供は自分で自分を甘やかすことになるのが大問題です。

かくして髪の毛を金髪に染め、耳や鼻にピアスを付けて毎日バイトと遊ぶことだけに一生懸命な“大学生”が溢れるわけですね。

最近は就職氷河期と呼ばれた時期よりは大学生の就職状況も改善していると言われていますが、実際の就職競争は世間が思うほど甘いものではないのです。

たまたま去年の暮れ、某所で金髪+ピアスの男子学生の二人連れと話す機会がありました。

大学4年生とのことでしたので「就職先は決まったの?」と聞いてみました。

「いや、まだっす。厳しいっすね。これから頑張りまーす。」との返事でした。

聞いたことがない大学名は案の定“Fランク大”だったので納得した次第です。

競争を経験せず、安易に大学生になって、とりあえず4年遊んでいたらそうなるという見本です。

暮れも押し迫っている時期に「これから頑張りまーす。」という金髪男が一流企業に就職するとは思えません。

「今まで何度もダイエットに失敗したけど、明日から絶対に痩せるワ」と言う人がダイエットできそうもないのと同じです。

私は塾で、自分に甘い生徒に時々、「キミ落ちたら浪人すれば?」と半分冗談で言って見ることがあります。

一様に「は?何言ってんの。このオッサン」みたいな顔をします。

どうやら「ローニン」という言葉の意味が分からないようです。

それだけ幸せな時代になったのか、はたまた不幸な時代になったのか私はよくわかりません。

でも、『いつの世も頑張る人は頑張って成功者になる』ということだけは言えるのではないでしょうか。

そのためにも常に競争を意識し、自分に厳しくする気持ちを忘れてはいけません。

私立高校受験日の朝、ピリリと冷たい空気の中にそう感じた塾長でありました。

では、また。☆彡

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