皆さんこんにちは。

富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
読んでためになり、子供たちが幸せになるヒント情報を発信します。
どうかお付き合いください。

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夢を叶える方法とは
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私が大学1年生になった昭和53年7月のある日のことです。

夏休みで初めて帰省し、家でゴロゴロしていた時、富山医科薬科大(現富大医学部)に進学した友人から電話がありました。

「レポートで忙しいから、申し込んだ塾のアルバイトを夏期講習期間だけ代わりに行ってくれんけ?」という話でした。

暇で困っていたので、引き受けることにして、早速その塾に行ってみました。

西町の山王さんの近くにある、狭くて汚いラーメン屋の2階にその塾はありました。

ガンガンガンと外階段を上がったところに小さな部屋が一つあり、そこが塾でした。

薄暗く蒸し暑い廊下の突き当りに置かれた粗末な机が塾長さんのスペースでした。

中学生数人相手に授業をしましたが、こちらは半分暇つぶしのアルバイトです。

塾長の姿が見えないと生徒に誘われるままトランプや将棋をして遊び、階段を上がってくる足音が聞こえたら、慌てて授業をしているふりをする、無責任を絵に描いたようなアルバイトでした。

そんなことをやりながら一ヶ月ほど経って、夏休み最後の日になりました。

塾長は机の上にアルバイト代が入っていると思われる茶封筒を置いて、明日で大学に帰る私にこう言いました。

「ご苦労様。自分は大学では小学校教育の勉強が専門だった。だから中高生を教えることはあまり得意ではないのでお願いしたが、とても助かった。私は大学で今の教育は問題が多く根本的に改革すべきだということを勉強した。私はきっと将来、理想の小学校を創りたいと思っている。また富山に帰省したらいつでも連絡してくれ。ありがとう。」

はぁ?こんな小汚いラーメン屋の2階で小さな塾をしているオッサンが小学校を?作るだって?

私は正直、この人が何を言っているのかさっぱり解りませんでした。というより頭がちょっとオカシイのではないかとさえ思ったのでした。

でもなぜかその時の言葉だけははっきりと覚えているのです。

 

あれから40年。

片山学園初等科がこの春、射水市に開校します。

立派な校舎と数々の充実した施設が完備されているというニュースを見ました。

このニュースを見て皆さん何を思われますか?

「どれだけ金がかかったのかな」「お受験の偏差値はどんだけかな」「学費は高いんだろうな」そんなところでしょうか。

また、巷には「立派」だの「素晴らしい」だのと世辞を述べる人もいますが、一体何を知っていてそう言われるのでしょうか。

私はそんな上っ面だけ見て分かったようなことを言う方々とはちょっと違います。

子供らには創立者の教育理念が反映された学校でしっかりと学び、日本の将来を担う人材に育ってもらいたいものだと思います。

私はこの小学校が間違いなく素晴らしい小学校であると言える自信があります。

 

そうです。

40年前、星井町の薄汚いラーメン屋の2階で産声を上げた小さな塾の廊下の隅で、いい加減極まりない一人のアルバイト学生相手に熱く夢を語っていたのは他ならぬ片山浄見理事長その人です。

私はそんな理事長の40年50年越の想いがこの学校の原点であることの証人です。

そんな証人は育英センター広し、片山学園広しと言えどもいないのではないでしょうか。

人は「夢は叶う」と言います。

しかし、多くは叶わない夢で終わるのが現実です。

なぜでしょうか。

夢はそうそうにわかに叶うものではないからです。

「人に何と言われようが、どんな陰口を叩かれようが、どんな困難があろうが、信念を持って、諦めないで、努力し続けること」が私が大先輩塾長に教えてもらった夢を叶えるただ一つの方法です。

“偉業”とはこんな事を言うのだと感慨ひとしおの駆け出し塾長なのでありました。

では、また。☆彡

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sawaki