皆さんこんにちは。
富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
読んでためになり、子供たちが幸せになるヒント情報を発信します。
どうかお付き合いください。
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掟破りの就活時代到来!
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豪雨被害に台風に地震と日本列島は散々なことになっています。
連日流れる自然災害のニュースで他の大事なニュースが隠れてしまってます。
そんな子供たちにとって大事なニュースの一つが、先日、経団連の中西会長が「2021年の春から企業の就職・採用活動のルールを廃止したい」と発言したニュースです。
安倍総理は「学生は就活より勉強が本分だから、中西会長の意見を理解する」なんて言ってますが、これは完全なる詭弁です。
本音は支持母体である経団連の不満の矛先をかわしただけのことでしょうし、ルールが撤廃されることは確定です。
1960年代に「青田買い」という言葉が流行しました。
「青田買い」の元々の意味は、現金が欲しい貧しい農家の足元を見て、その年の稲が実る収穫前に収穫量を見越した上で、米を先買いすることから生まれた言葉です。
転じて企業が卒業前の学生を採用することを「青田買い」と言いました。
企業側にすれば高度経済成長期の人材不足時代に、不確実であっても良い人材を早めに確保しておきたいニーズと、就職先を早目に決めておきたい学生側のシーズがマッチングしたわけです。
これからの時代は高度成長は望めませんが、日本が直面している前例のない少子化時代には若年労働者層が逼迫化するのは確実です。
既に就職協定は有名無実化していますが、企業は堂々と一斉に「青田買い」に走るのは明らかです。
“就活は掟破り”の時代到来です。
2021年と言えば3年後ですが、ルールが無くなると大学1年生から就活なんてことになるかもしれません。
2021年に大学1年になるのは今の高校1年生です。
まだ大学生になりたてで右も左もわからない学生が1年から就活奔走させられるなんて何とも可哀想です。
企業側もこれから勉強する生徒であっても人材確保のためとあればお構いなしでしょうから、必然的に偏差値の高い大学や過去の実績で内定を出すことになります。
スカウトの集まる良い大学の生徒は早くからいくつも内定を貰うかもしれませんが、そうでない大学の学生は就活に明け暮れて勉強も集中できないかもしれません。
挙句の果てに単位を取れずに留年なんてことになってしまったらそれこそ最悪です。
折角苦労して貰った内定も水の泡になってしまいます。
かくして格差社会は学生時代に遡って増々拡大するという悲劇が起こることになるわけです。
子供たちには就職スカウトの集まる少しでも偏差値の高い大学への合格が求められると同時に早いうちから自分の一生を決める職業や就職する企業を決めることが求められることになります。
おまけに日本での就職を目指して必死に勉強している外国人との競争激化も加わります。
遊ぶだけ遊んで大学4年生の秋ごろになってようやく「どうすっかなー」的なノリで人生を決めていた私たちの時代から見れば本当に大変な時代到来です。
さて、明日は待ちに待った体育大会です。
体育大会が終わればいよいよ受験シーズン到来です。
毎日、この一日のために一生懸命練習してきた子供らに「一生がかかった受験だぞ」と大げさなことを言うつもりはありません。
一生懸命頑張ってもらいたいと思う一方で、地震のニュースの陰でそんな悲観的なことが頭によぎるニュースを見かけた塾長なのでありました。
では、また。☆彡
◇◇◇茗溪進学会ニュース◇◇◇
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