皆さんこんにちは。

富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
読んでためになり、子供たちが幸せになるヒント情報を発信します。
どうかお付き合いください。

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高校受験の意味とは?
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昨日は私立高校の入試でした。

県立高校入試に向けた予行演習の位置付けと言えますが、来週の合格発表に続き、受験高校の最終決定といよいよ親子共に緊張が高まる時期です。

富山の中学生はほぼ全員がハラハラドキドキですが、世の中3生の中にはこの時期でも受験に無関係の生徒はたくさんいます。

そうです。中高一貫校の生徒です。

先日、雑誌広告の見出しに「東大合格で開成を抜く高校が!」みたいなのがあったので調べてみました。

雑誌にあった高校は千葉の海浜幕張にある渋谷教育学園幕張中学校・高等学校です。

1983年に開校した新興校ですが、2012年の東大合格者数は全国ベスト10、16年からはベスト5に躍進し、17年の現役合格者数では名門の麻布高校を超えたということです。

渋谷教育学園には東京にも中高一貫校があり、両校を合わせた東大合格者数は17年で計103人、教育界では「渋渋の奇跡」といわれているそうです。

問題はなぜこれほど躍進できたのかということで、これから高校進学を控えた生徒やご父兄にも大変大きな示唆を含んでいると感じました。

もちろん東大ばかりが大学ではありませんし、東大合格者数を比べることの賛否はあるでしょう。

しかし、子供たちが成長して将来、社会に貢献して幸せになるヒントがそこにあるとしたら大いに学ぶべきではないでしょうか。

現在、単独で東大合格者数トップの学校は言わずと知れた「開成中学・高校」です。

ここも6年間の中高一貫校です。

以前にも紹介しましたが、開成の指導方針を一言で言うなら“自主性の尊重”“放任主義”です。

勉強も課外活動も全て生徒任せ。「手と口は出さないが、目で見ている」のが先生のスタンスだそうで、この点は渋谷教育学園と共通しています。

生徒がよほど道を踏み外しそうにならない限り、先生が手を出すことはありません。

中学1年生から高校3年生までいるため、教師が下手な指導をするよりも先輩の背中を見て学ぶ方が手っ取り早く、素直に身に付くわけです。

生徒からすれば、先輩は「見て学べるモデル」というわけです。

開成の柳沢校長は「入学してくる生徒には“神童”と呼ばれる生徒も確かに多いですが、上には上がいるという手痛い負けの経験が人を育てる」と言います。

さらに柳沢校長は「単なる勉学の知識や勉強方法だけではなく、問題に直面したときに、挫けずに「どうすればよいのか」と思考し、答えを出すノウハウが自然と身に付く」とも言います。

茗溪進学会も成績アップの最後のカギは「自主性」と位置付け、生徒の自立をサポートする方針に徹しているので、共感できる要素は多くあります。

このように中高一貫校のメリットが大きいことは解りますが、残念ながら富山には片山学園以外は中高一貫校はありません。

不幸にも富山の中学生の多くは“単なる通過点”にしか過ぎない高校受験を最終目標であるかのように捉えてしまいます。

そしてそれが終わって、首尾よく志望校に合格してしまおうものなら、親も子も何か大きな偉業を成し遂げたかのような錯覚に陥り、完全に一服してしまいます。

団塊世代に多いのですが、富山の古臭い人間には出身高校が人間の優劣の物差しであるかのような救いようのない価値観を持った気の毒な人が依然として多いのもその原因の一つでしょう。

自分や子供の高校を自慢げに言う人は案外たくさんいますが、学歴などは自慢するものではありませんし、そもそも社会で評価されるのは最終学歴です。

話は長くなりましたが、私は中高一貫校に学ぶものがあるとしたら、「高校受験などという階段の踊り場でのんびりすることなく、次の3年後を見据えて自立した努力を忘れてはならない」と言いたいわけであります。

中学生の時はわんさか賑やかだった塾生も、最後まで大学受験を目指して高3の卒塾まで残ってくれる生徒はあたかもサバイバル競争のように僅かな人数になってしまいます。

今年も多くの中3生たちが高校受験合格を目指して来てくれていますが、「受験が終わったら遊びまくるゾー!」という声が聞こえてくると「この子らが燃え尽き症候群になって欲しくないなあ」なんて心の中で思う塾長でありました。

では、また。☆彡

 

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