皆さんこんにちは。
富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
読んでためになり、子供たちが幸せになるヒント情報を発信します。
どうかお付き合いください。
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日本人が不幸なワケ
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テレビのニュースを見て驚きました。
国連が発表した2017年版の世界幸福度報告書によると、ノルウェーが首位で日本は51位で先進7か国中最下位でした。
幸福度は福祉、自由、寛容、正直、健康、所得、良好な統治などの指標の得点ランキングだそうです。
先進諸国における幸福度の水準の差は「心の健康、体の健康、人間関係の差」によるところが大きく、「不幸の源で最大のものは精神疾患」なのだそうです。
また、今日厚労省から「成人の4人に1人が自殺を考えたことがある」という衝撃的なデータも発表されました。
全国の20歳以上へのアンケートで23・6%が「本気で自殺したいと考えたことがある」と答え、その数字も年々増え続けているとのことです。
一体全体どうして日本はこんなにも不幸な国になってしまったのでしょうか。
私は幸福度の指標にある「他者への寛容さ」に注目しました。
他者への寛容さというのは抽象的ですが、昨今の「なんでもかんでも禁止」「よってたかってバッシング」的な風潮は異常に感じます。
自分が他者から寛容な扱いを受けないのに他人に寛容になれるわけがありません。
結局、世の中が「自分さえよければいい」「責任は取らない」という世知辛い世の中になってしまった結果、人間同士の結びつきが弱くなり、精神的な支えを失ってしまう人が多いのでしょう。
石原元知事は東京都の築地市場から豊洲市場への移転問題で「私一人に限った責任問題は存在しない。小池知事こそ移転させない不作為について責任がある。」という言い方をしています。
語彙力ある作家らしい表現ですが「不作為」という言葉はご存知でしょうか。
「作為」というのは問題解決のために行う積極的な行為で、「不作為」とは意図的に何もしない消極的姿勢のことです。
例えば道で倒れている人がいた時、何とかしようと思い、介抱したり救急車を呼ぶのが「作為」であり、面倒なことに関わりたくないとか、下手なことをして責任を問われたくないと考えて、見て見ぬふりで通り過ぎるのが「不作為」です。
世間は危険なところへの移転を決めた石原氏が「悪」で、安全安心を守る小池氏が「正義」というイメージを多くの国民が持っているかもしれませんが、石原氏の言いたいことの本質は実はそうではないような気がします。
石原氏は人として矜持ある姿勢を取ることが社会に必要であり、不作為に世論の不安を煽り集めた共感を政治的に利用しようという小池知事の姿勢や責任逃れの言い訳ばかりの役人が許せないと言いたいのではないでしょうか。
「不作為」という3文字の言葉一つで主張を語った石原氏の語彙力にも関心しますが、同時に何か今の日本の不幸度を裏付けるような話とダブって見えます。
日本人は責任逃れと権利主張だけ上手でも幸せになれないということにそろそろ気づいてもいいのかもしれませんね。
子供たちにはあまりそんなことが上手になってもらいたくはないものです。
では、また。☆彡
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