皆さんこんにちわ。
富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
読んでためになり、子供たちが幸せになるヒント情報を発信します。
どうかお付き合いください。
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14歳の挑戦から学んでほしいこと
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今週は山室中学の2年生が「14歳の挑戦」で地域の商店などで5日間の職場体験を行っています。
富山県のホームページでは「規範意識や社会性を高め、将来の自分の生き方を考えるなど、成長期の課題を乗り越えるたくましい力を身につけることを目指します。」とあります。
私はそれに加えて別の観点も学んでもらういい機会だと思います。
話は変わりますが、昨年亡くなった漫画家の水木しげるさんのエッセーにあった話です。
水木さんは昭和18年に召集され、南方のラバウル島の過酷な前線部隊に送られます。
現地でマラリアにかかり入院していた野戦病院が爆撃されて左腕を失ってしまいます。
生死の境をさまよいながら精神を病むことも超え、虚無状態に落ちてしまった水木さんを救ってくれたのは原住民の人たちだったそうです。
ジャングルに住む原住民たちは暑いので服は必要ありません。
そこらに勝手にできるバナナを食べ、毎日踊って歌って寝るだけの生活です。
彼らには労働するという義務感はありません。
その暮らしが当たり前なものなので皆満ち足りた顔です。
その部族には「幸福」という言葉がなかったそうです。
「幸福」という言葉がなければ当然「不幸」という言葉もありません。
水木しげるさんは自分の運命を受け入れ、幸福という概念に縛られることなく自然に生きることの尊さをそのとき学んだということです。
水木さんは現地に残ることも考えたそうですが、家族のいる日本に戻り、その後漫画家として苦労しながらも活躍されたことはご存知の通りです。
日本という国はラバウルの島と違い勝手にバナナがなるわけではありません。
社会というシステムの中で歯車の一つとして機能し続けないことには生きてゆけない国です。
歯車の一つ一つは学歴、職種やスキル、所属価値の違いで収入が違ってきます。
全てのモノやサービスが有償の物質文明では収入の多寡が「幸福度」という概念になってくる。
残念ながらこれが日本という国の現実であり、水木しげるさんのような体験でもしない限りそんな超越した悟りは開けません。
「日本という国に生まれた以上、この国の社会システムの中で自分がどう生きるか」ということを14歳の挑戦から考えて欲しいというのが私の言いたいことなわけです。
「一週間だやかったなー。」で終わってしまえばしまったでそれはそれで結構ですからなんのせ頑張ってください。
では、また。☆彡
◇◇◇茗溪進学会ニュース◇◇◇
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