皆さんこんにちわ。

富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
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英語を学ぶ本当の目的
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北朝鮮の金正恩委員長と、韓国の文在寅大統領が板門店で会談を行いました。

政治的な意味合いなどは専門家に任せるとして、話は40年前の大学の英語の授業にバックします。

私が大学で勉強したことなど、ほぼ忘却の彼方ですが、最初の英語の講義だけは明確に覚えています。

東京教育大から来た英語の教授は中学高校の先生とは言うことが一味違います。

大学の英語の講義というのは中学・高校の授業とは違い、文法や単語の勉強ではありません。

毎回違うテーマで英語の論文を読んで議論したり講義を聞いたり、自分の意見を英語でレポートするようなものでした。

単語や文法が分からないと調べるしかありませんから結構苦痛でした。

まず、教授が最初の講義のテーマは以下のようなものです。

「君たちはなぜ英語を勉強するのか?」

最初は自由に学生に意見を言わせます。

我々は「英語が共通語だから」「英語の本や論文を読めたらいいから」「海外と仕事するために必要だから」「海外旅行しても不自由しないため」「字幕なしで映画を見ることができるから」など考え付くあらゆる理由を言いました。

全員が一通り意見を述べるのを聞いてから教授はこう講義をしました。

「君たちが言う英語を学ぶ理由はそれぞれは間違っていないよ。旅行したときや字幕なしで映画が見れたら確かに便利だからね。」

「でも、そんな目的で外国語を勉強するのなら、海外旅行には行かない人とか映画は字幕スーパーで十分という人は必要ないよね。英語を勉強する目的をそんな程度でしか中学高校で教わらないから、日本人はいつまでも英語が上達しないんだよ。」

「共通の言語で会話できれば相手の国の歴史、思想、習慣、価値観、など広い意味での「文化」を知り、自らのものと比較することができ、学んだことを成長に生かせるんだ。だから私たちは世界中で一番話されている英語を学ぶんだ。」

「君たちが英語を勉強する本当の目的を一言で表すなら“比較文化”ということだ。」

いかにも大学の先生らしい講釈ですが、言わんとすることはわかります。

北朝鮮の金正恩委員長と、韓国の文在寅大統領の会話には通訳はいませんしイヤホンもつけていません。

共通の言語で会話が出来るから微妙なニュアンスも伝わります。

良くも悪くもお互いをよく知ることができるわけですから、この歴史的な会談が平和な時代の幕開けになることを願ってます。

日本はいつも外交で取り残されているなどと自虐的な言い方をメディアはしますが、外国語の習得が不得手な島国ニッポン人であることが背景にあるのは間違いありません。

学校や社会でも相手の考えや価値観を共有することはとても大切なことから分かるように、グローバル化が進む国際社会では英語は不可欠です。

南北首脳の様子を観ながら痛切に感じる塾長でありました。

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sawaki