富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
読んでためになり、子供たちが幸せになるヒント情報を発信します。
どうかお付き合いください。

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結局は勉強が大事
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何気なくネットを眺めていたら子供たちの教育に関する記事を2つ見つけました。

1つはノーベル化学賞の野依良治博士で、もう一つはホリエモンこと堀江貴文氏のものです。

野依博士の意見を要約すれば、「教育の究極の役割は、人類文明持続への貢献であり、お金と権力を目的にする今の学校教育は間違っている。私は本気で怒っている。」というものです。

ノーベル賞を取られた方らしく実に抽象的で、もう少し現実的で具体的な内容が欲しいところです。

どれだけ「学校教育は、入学試験に合格するためだとか、金持ちや権力者になるためにあるのではないのだ。」と言われましても困りますね。

だって古今東西、世の中は大体そんなものでしょう。

これからの若い世代は、グローバル人材とAIという想定外だった敵と競争になりますし、将来はまともな年金は全く期待できない厳しい時代を生きなければならないのです。

そんな子供らが自衛のために身に付けるべきものは何でしょうか。

やっぱり世間が評価してくれるそこそこの学歴と、安定した収入が得られるそこそこの仕事に就くことが普遍的必要条件ではないでしょうか。

御高説を説かれる野依先生が今日あるのも、灘高校から京都大学と厳しい受験競争を勝ち抜いたものがベースにあるのは誰も否定できません。

そんな競争社会は今も昔も何も変らないはずですが、博士は何がそんなに腹が立つのでしょうか。

歳を取ると怒りっぽくなると言いますが。。

 

もう一人はホリエモンです。

堀江氏はこの10月「ゼロ高等学院」を開校するそうです。

この学校は「座学を目的とせず、実学を重視する学校」というコンセプトで、学校教育を壊すという思想に賛同した人がスポンサーになっているそうです。

堀江氏も野依氏同様、今の学校教育に疑問を呈しているのは同じですが、中身が違います。

堀江氏の言い分を要約すれば、「これからの時代、一番得するのは“行動できる人間”。そのために必要な集団行動や論理的思考など今の学校教育では何一つ教えてくれない。だから私はそれを学ぶ場を作るのだ。」ということです。

堀江氏の教育方針は「大切なことは行動して自分でわかっていくしかない。」です。

氏の発想は、従来の伝統や手法に囚われない合理的手法に集約されます。

例えば「寿司屋を経営したい」という人がいたとして、従来なら寿司屋に奉公し、皿洗いから何年もかけて寿司職人を目指すのが従来の手法であるのに対し、「寿司なんざマニュアル読んで作るだけ。一ヶ月勉強すればそれで十分。」というものです。

伝統文化と合理性の優劣はともかく、堀江氏が今日あるのも「東大中退の起業家」という学歴看板あってのものでしょう。

ホリエモンのユニークさはそのエンブレムが常に背景にあるから際立つわけです。

つまり、このお二人はそれぞれ「世の中間違っとる!」なんててんでに言ってますが、実は二人の存在意義はその“間違った教育をする世間”あってであり、本当は「世の中これで良いのだ!」と言うべきです。

世の中間違っているのかいないのか私は分かりませんが、二人を見て、学歴とか勉強は大事だなというのが結論の塾長でありました。

では、また。☆彡

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