皆さんこんにちは。

富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。

読んでためになり、子供たちが幸せになるヒント情報を発信します。

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祝はやぶさ2帰還
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日本が誇るJAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」が12月6日に地球に帰還しました。

小惑星「リュウグウ」から採取した土から46億年前の太陽系の誕生の秘密が明かされることを期待したいと思います。

地球に帰って来たカプセルはわずか直径40㎝ほどですが、6年前に打ち上げられたH-IIAロケットは全長53m重量298tの巨大なロケットです。

あんなフライパンサイズのカプセル一つ飛ばすのに、何故あんな大きなロケットが必要なのだろうか・・と素朴な疑問が湧きませんか?

私は昔、物理の授業で、地球の重力脱出に必要な初速度なるものを習った記憶があります。

改めてネットで調べてみると、地球の重力からの脱出初速度は11.186km/sとのことでした。

こんな初速度でかっ飛ばせば、重力で落ちてくることがないのですが、飛ばしたものはバラバラになるでしょうし、人も生きて乗ってられるワケがありません。

これが自ら推進力を持つロケットエンジンが必要なわけです。

リュウグウは地球から約3億㎞離れていますが、先日、野口さんが行った国際宇宙ステーションは地球から400㎞しか離れていないのにこれも大きなロケットが飛ばされました。

疑問の答えですが、「地球の周りを回るために必要な速度まで衛星を加速しなければならないから。」です。

ロケットは最初は垂直に上がって行きますが、次第に横向きになって地球の周りを回り始めます。

人工衛星が地球の引力と遠心力のバランスで高度400kmの軌道をキープするためには、秒速約7.7km、時速2万7700kmというとてつもない速さになるまで加速する必要があります。

小さなカプセル一つに巨大なロケットエンジンが必要なのは、受験で1点上乗せするために膨大な勉強が必要なのとちょっと似てますね。

少々難しい話だったかもしれませんが、何気なく見ている日々のニュースに「なぜ?」「どうして?」という疑問を持つことは大事なことです。

子供たちにはちょっとした話の中にも科学的な探求心を引き出すネタがたくさんあって、好奇心旺盛に勉強してもらいたいと思います。

では、また。☆彡

◇◇◇茗溪進学会ニュース◇◇◇

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sawaki