皆さんこんにちは。

富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
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没個性尊重の異様さ
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テニスの全米オープン女子シングルスで大坂なおみが元世界チャンピオンのセリーナ・ウィリアムズを破り、日本人選手として初めてメジャーで優勝しました。

決勝戦はセリーナ選手が審判に抗議してペナルティを受けるなど少々後味の悪いものだったようですが、なにはともあれ日本人としては嬉しいニュースです。

大坂選手がここまで来る道のりには数々のエピソードがあるとのことですが、やはり大きかったのは両親の考え方あるいは教育方針ではないでしょうか。

恵まれた体格を生かして興味を持ったテニスで徹底的に個性を生かして伸ばすアメリカンドリームスタイルで育てた成果だったということです。

インタビューでは世界の頂点を目指したことやその風貌からは想像もつかない実に日本人らしい奥ゆかしさが感じられる実に個性的な選手ではないでしょうか。

彼女の今後の活躍を大いに期待したいものです。

さて、個性的と言えば、日本の大学生の超没個性的な就活スタイルが最近何かと話題です。

先日、経団連の会長が大学生の就活ルールを撤廃する方針を発表したことに関連し、日本人の就活スタイルから会社内で求められる立ち振る舞いが欧米に比べ“異常すぎる”というコメントが目立ちます。

まず、日本の就活で一番大切なことは、「目立たない」ことです。

とにかく目立ってはいけない。注目されてはいけないわけで、徹底的に個性を押し込めることが最重要ポイントです。

就活生必須アイテムは「黒のリクルートスーツ」。

男も女も昨日までの茶髪は黒髪にセットオン。

最近は「就活メイクアップ講座」なるものもあるそうで、「目立たない没個性」の就活モードの完成を追及します。

そのくせ面接では「あなたの個性をアピールしてください」なんていう矛盾も甚だしい質問が定番です。

学生は全員マニュアルを暗記した同じ返答をします。

こんな光景、欧米人でない日本人が見ても嘲笑ものですよね。

個性を殺して首尾よく入社した後も、個性は封印し続けなければいけません。

日本の会社では「上司の指示に逆らわずそこそこやれる目立たない凡人」が出世の秘訣です。

入社式で社長が「失敗を恐れずチャレンジしてください。」なんて言いますが、間違ってもそんな言葉を真に受けてチャレンジしてはいけません。

「出る杭」つまり「個性的な異端児」は即追放の道が待っています。

チャレンジャーだけでなく、中退、留年、転職、元フリーターなどなど。。日本の社会では、標準的軌道から外れた人間には険しい道のりが待っているということです。

日本の経済成長を支えてきた背景にある年功序列、終身雇用という制度に加え、バブル崩壊後20年も続いたデフレ不況がこのような没個性的金太郎飴的な人材を重宝する文化を生んできたわけです。

日本の企業も異常だと思いつつも変わってゆくのは当分先でしょう。

これからの若い世代の諸君はどう考えるのがいいでしょうか。

私もこれだけは責任をもって「これがいい」とは言いにくい話です。

金太郎飴になって条件の良い会社で目立たないように出世を目指すもよし、世界に目を向け自分の個性を磨いてグローバル人材を目指すもよし。

いずれにしても大坂選手のように大きく活躍する夢を見て頑張ってもらいたいものです。

では、また。☆彡

◇◇◇茗溪進学会ニュース◇◇◇
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