皆さんこんにちは。

富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。

読んでためになり、子供たちが幸せになるヒント情報を発信します。

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柿食えば
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先日、福光に住む知り合いから柿を頂きました。

なんでも、今年は熊による柿の被害がひどく、食べられる前に全部収穫してしまったとのことです。

夏の猛暑で山に餌不足なのと、里山の管理が放置されているため、野生と人間社会の結界が無くなってしまったのが熊の被害増加の原因とのことです。

その知り合いは、今年は何度も子熊の姿を見かけたそうですが、子熊の近くには必ず親熊がいるので命の危険を感じるそうです。

親熊は子熊に食べ物のあるところを教育しているのでしょうが、熊だって命がけで子育てしているのですね。

子育てと言えば、ある動物学者曰く、「動物たちは子育てを頑張らないのに人間だけが子育てに悩まされ続ける変わった動物」なんだそうです。

NHKの「ダーゥインが来た」では、よく野生動物の子育てシーンが紹介されていますが、魚類や爬虫類は卵を産んだらおしまいで、子供が育つかどうかは運次第です。

鳥類や哺乳類も命がけで育児しますが、自分で生きて行けると見極めると突き放してしまいます。

私も行きつくところ、子供の教育とは、一人の人間として自立して生きて行けることを教えることに尽きると思っています。

ところが私の友人や親戚にいつまでも親離れ子離れできず、子供が何歳になっても経済的に親に依存して、親も心労にかかり果てているみたいな人がいます。

そんな人は、例外なくちゃんとした厳しい教育を怠ってきた人のように見えます。

人間も動物ですが、一生子供に苦労する人としない人の差は何なんでしょうか。

それは子供という存在に対する基本的な考え方の差だと言う意見を見ました。

それは、子供を天からの“授かりもの”と考えるか、“預かりもの”と考えるかの差だそうです。

授かりものとは辞書を引くと、「神仏や目上の人などから、金では買えない大切なものを与えられる。」とあります。

確かに神仏から授かった宝物なら放り出してはバチが当たりそうですが、“預かりもの”はいつか返すものと考えれば少し違います。

そもそも学業優秀な子にすることも、少しでも立派に独り立ちさせることが目標だからです。

親だっていつまでも子供の面倒みるわけにはいきませんし、親がいなくなった後も、子どもはしっかり生きていってもらわなくてはならないのです。

子育てをしていると様々な悩みがつきないものです。

が、天からの「授かり物」ではなく、「預かり物」と考えれば少し心が楽になるものです。

子供とはしっかり育て、天つまり社会に返すものだと柿を食べながら思う塾長でありました。。

では、また。☆彡

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sawaki