皆さんこんにちは。

富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
読んでためになり、子供たちが幸せになるヒント情報を発信します。
どうかお付き合いください。

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感受性の差が将来の差
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12月も半分以上残っているのに冬型の気圧配置が強まって、雪が降っています。

例年、12月はホワイトクリスマスになることもありますが、何となくいつもより早い感じがします。

雪を見て皆さんはどう感じるでしょうか。

「寒い、嫌だな」と感じる人が多いのではないでしょうか。

少ない雪は風雅なものですが、北陸に住む私たちは「楽しむどころではない」との心情があります。

しかし、過去には雪害と戦い、時代を超えて役に立っている雪の研究をした科学者がいます。

その科学者とは、世界で初めて人工雪の製作に成功した雪氷学者、中谷宇吉郎(1900~1962)です。

中谷宇吉郎は、明治33年、石川県の片山津に生まれました。

東京帝大に進み、物理学者・作家として名声を得ていた寺田寅彦と出会い、以来、62歳で世を去るまで雪の研究一筋に人生を捧げたのです。

中谷は3000枚以上にのぼる雪の結晶の顕微鏡写真を北海道の十勝岳の山小屋にこもって撮り続けました。

これら雪の結晶の写真乾板をもとに中谷は雪の結晶形の分類を行い、後に「中谷ダイヤグラム」と呼ばれる雪の分類表を発表します。

この研究によって、湿度と気温の関係など気象条件によって、どのようなかたちの結晶が生まれるのかが世界で初めて解明されたのです。

後に中谷の研究は、航空機への着氷の研究や線路や道路が被害を受ける凍上の研究、さらに融雪をテーマとした農業分野への研究などに世界中で幅広く応用され、世界中の社会貢献に生かされています。

その偉大な功績は一人一人の感受性によるところが大きいと私は思うのです。

中谷は小さいときに天から降る雪を見て、その美しさ・不思議さに感動したと言います。

そしてその感動は出会った寺田寅彦の「科学とは人間の幸福に役立つもの」という考え方と融合したのです。

中谷宇吉郎は随筆家でもあり、「雪は天からの手紙である」「自然と美は切り離すことはできない」という言葉を残しています。

いかがでしょうか。

目の前に見える雪は同じでも「嫌だな」と感じるのと「美しい」と感じるのとでは大きな違いがあります。

是非、子供たちも感受性を大事にしてもらいたいものですね。

雪を見て、北陸が生んだ一人の偉大な科学者に思いをはせた塾長でありました。

では、また。☆彡

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