皆さんこんにちわ。

富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
読んでためになり、子供たちが幸せになるヒント情報を発信します。
どうかお付き合いください。

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小さい頃の自制心が大事
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平昌五輪のフィギュアスケート男子で金メダルを取った羽生結弦選手の祝賀パレードでは10万人もの人が集まったそうです。

羽生選手は東日本大震災の復興支援のために宮城県と仙台市に報奨金を全額寄付するという立派さも驚きです。

羽生選手は普段からもストイックに自分をコントロールして頂点を極めたわけですが、オリンピックでは怪我の状態が良くない中、ギリギリまでよく我慢し、演技に集中でたのが金メダルにつながったと言われています。

スポーツに限らず、成績アップに欠かせないものを一つ挙げるとしたら、それは間違いなく「集中力」です。

成績の良い生徒と悪い生徒を単純に比較しても明らかです。

塾でも2時間なら2時間、トイレに立つ以外はほとんど自分の手元に集中している生徒は間違いなく優秀です。

逆に、やれなんだかんだと理由を付けては席を立ったり喋ったりしている生徒は成績は間違いなくパッとしません。

自分の勉強に集中できる能力は別の言い方をすれば「自制心」がしっかりしているということです。

ではこの自制心の差はどうして付くのか考えてみました。

「マシュマロテスト」というのを聞いたことがあるでしょうか。

アメリカのスタンフォード大学の心理学者ウォルター・ミシェルが今から40年以上も前に行った実験で、子供の自制心を計測したものとして有名です。

その実験とは4歳の子供たちをシュマロが1つ乗った机の前に座らせて実験者にこう言われます。

「先生は用事があるので、部屋を出るけど、15分したら戻ります。机のマシュマロは君にあげます。戻ってくるまで食べるのを待てたら、マシュマロをもう1つあげます。戻ってくるまで食べてしまったら、2つめはあげません。じゃあ。」

何百人もの子供に実験をした結果、3分の2の子はマシュマロを食べ、3分の1の子が食べずに待っていたそうです。

既に4才で、誘惑に負けずに自分をコントロールする力、つまり自制心に差があることが分かります。

興味深いのは、この実験から18年と41年後に追跡調査を行い、幼少時の自制心の差が、その後、どういう形で現れたかという結果です。

子供たちは、すでに22才、45才の大人になっていましたが、学歴、職業、収入が幼児のときの自制心の傾向と相関が明快にあることが分かりました。

子供たちがマシュマロを前に我慢できた平均時間は2分だったそうですが、15分待てた子どもは、30秒しか待てなかった子どもよりも、SAT(大学進学適性試験)のスコアが平均して210点も高かったのです。

さらに我慢時間が1分以下の子供は、学校でも家庭でも行動上の深刻な問題を抱えている率が高いことも分かりました。

自制心は幼少期に身に付き、しかも大きくなってもその傾向は引き継がれるということですから、幼少時にしっかりと身につけさせるべきものです。

「子供の自制心」をどう育んでいったらいいのかというと、ただひたすら、「我慢させること」を繰り返すだけでは身に付きません。

子供たちが欲求不満にならず、やっていて楽しい形で自制心が育めたらベストです。

羽生結弦選手のパレードを見ながら我慢することの大事さをどうやって学ばせるか、大いに考えたいと思う塾長でありました。

では、また。☆彡

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