皆さんこんにちわ。

富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
読んでためになり、子供たちが幸せになるヒント情報を発信します。
どうかお付き合いください。

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学校現場のリスク増大の予感
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新学期の開始から一ヶ月経ちました。

例年この時期は学校での授業の進捗はゆっくりなのですが、今年は特別ゆっくりに感じます。

中間試験が迫っているというのにこのままでは範囲が極端に狭くなるか、消化不良部分を増やすかの選択になるのではないでしょうか。

ただでさえ、塾生たちの中で基本的なことが消化不良のままで焦ることが最近増えてきているような気がします。

他の塾の先生方と話をしていても「年々授業についてゆけない生徒が増えている」という点では意見が一致します。

当塾では学校授業との相乗効果を狙い、普段は予習中心の授業をしていますが、肝心の学校授業がいい加減だと効果も薄くなってしまい、補習授業も実施しなければならないかもと考えると頭が痛くなってきます。

それとは関係ないかもしれませんが、学校授業の質がクラスによってバラつきも大きいように感じるのは気のせいでしょうか。

 

文科省の調査では精神疾患で休職した全国の公立学校の教員が全国で5000人以上いるそうです。

これは全教員の0.55%に上り、近年急増しています。

正式に診断書が出て公表されている数字ですから実態は氷山の一角でしょう。

比率で中学で20代と50代の先生が多いのは責任感が強いほど心の負担が大きいことを物語っています。

背景には、業務の多さに加え、いじめや不登校、クレーム対応など複雑・多様化する課題への対応が迫られること指摘されています。

私の知り合いにストレスによるドクターストップで退職を余儀なくされた元小学校教師がいます。

休日も書類の作成に追われ、現場は満足のいく授業の準備までとても気が回らないそうです。

「教員は上しか見てないし、教員同士の人間関係などほぼ無い」とかオフレコものの話も聞けました。

長引く不況もあって公務員に対する世間の風当たりが厳しくなる一方に加え、教員同士の人間関係も希薄では助けを求めようにも求める先がないということでしょうか。

私たちの時代の先生は強かったですね。体罰なんか当たり前ですし、保護者からクレームを受けるどころか、保護者が呼びつけられてコテンパンに指導されたものです。

180°立場が逆転してしまっています。

 

2012年に脱ゆとりで中学生の教科書がざっくり1.4倍になりました。

週休2日制が定着して授業時間が変わらないのに教える内容が1.4倍になったということです。

団塊世代の大量退職で若い教師が増えたのですが、教師の教務能力そのものが追いついていないことに加え、教務と関係のない業務に振り回されているのが実態です。

また、馳文部科学相は次期学習指導要領で「ゆとり教育との決別」を明確にする見解を公表する予定だと今朝の読売新聞が報じています。

ざっと分かりやすく言えば、「答えが一つではない問題を議論するアクティブ・ラーニングの全面導入」と「詰め込み教育」の両立を八方美人的に宣言するという内容だと推測します。

「教育の強靱化に向けて」と題したものだそうですが、これで学校現場の負荷と混乱というリスクは一層増す気がします。

では、また。☆彡

◇◇◇茗溪進学会ニュース◇◇◇

5月20日から中学生対象の中間試験対策特訓実施します。
一年のスタートダッシュは中間試験から!!

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