皆さんこんにちは。
富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
読んでためになり、子供たちが幸せになるヒント情報を発信します。
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賢者は歴史に学ぶ
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最近コロナで何かと心が重くなってしまう日々です。
コロナになった人を犯罪者扱いし、「政治家が悪い」とか、世の中、意地の悪い悪人探しの殺伐とした空気になっています。
私たちにとって善悪の判断基準をどう持てば良いのでしょうか。
ミャンマーでは軍事政権が非武装の民間人を武力で制圧し、中国では新疆ウイグル族の弾圧が続き、台湾や尖閣に迫っています。
どうしてミャンマー軍兵士が罪もない自国民の子供たちに銃弾を撃ち込むようなことができるのでしょうか。
どうして中国が新疆ウイグルや南モンゴルの人らを虐殺、占領し、さらに尖閣や南シナ海に軍を進めるのでしょうか?
「なぜ彼らはそんなことを平気でできるのですか?」と子供たちに質問をされたらあなたはどう回答しますか?
教科でしたら社会科になるかもしれませんね。
私は一度でいいから学校の社会の先生に質問してどんな回答が返ってくるか聞いてみたいものです。
私も判らないことだらけの人間なりに、あれこれ調べて勉強してみたら、実は歴史の中にヒントがあるということを知りました。
明治維新の時、日本を訪れた欧米人が一様に驚いたのが日本人の仕事ぶりと働く人たちの明るい表情だったという記録が残っているそうです。
日本人は額に汗して働くことが尊いことであり、力を合わせて豊かな国作りに励むことに何の疑いも持ちません。
でも欧米人はそんな日本人の価値観を理解できずに驚いたというから驚きです。
例えば中国4000年の歴史は血で血を洗う領土争いの歴史であり、漢民族と満州国、南モンゴルとの境目にある防護壁の万里の長城が果てしない戦の証です。
中国だけでなく、ヨーロッパ、中東などでもいろんな国が侵略しあい、国が出来ては滅び、滅んではまた出来るということを何千年も繰り返してきました。
その歴史が人を支配階級と被支配階級に分けました。
支配階級は奴隷など被支配階級を労働させて自分らは自由を謳歌することが理想という価値観を持っています。
支配階級にとって、辛い労働は被支配階級がするものであって、働くことが「悪」で働かないことが「善」なのです。
領土を侵略される恐れも野望もなく平等意識を大切にしてきた島国ニッポン人にとって到底理解できない価値観ですね。
支配側は絶対的権力を維持するためには他国への侵略も不都合な人間の虐殺も是とする考え方が歴史的に善だったので、そこには善悪がありません。
正しいとか間違っているというのはあくまで自分の価値観での相対的な判断であって、実は善悪の判断は神様でしかできないのです。
ドイツの宰相ビスマルクは「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と言いました。
自分の価値判断で善悪の物差しを振り回すようなことは控え、冷静に深く歴史に学びながら物事を知ることが大事であり、それが勉強というものだと思います。
こんな鬱々とした時代だからこそ腰を据えて歴史を紐解いてみてもいいのではないかと思う塾長でありました。
では、また。☆彡
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