皆さんこんにちは。

富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
読んでためになり、子供たちが幸せになるヒント情報を発信します。
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収入と幸福度の関係
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2058777_201509070704649001441624322c国民的な人気歌手の安室奈美恵さんの突然の引退発表には日本中が驚きました。

憶測は尽きませんが、彼女なりの考えがあってのことでしょう。

25年に渡り多くのヒット曲を出してきたわけですから、資産も今後の印税収入もケタ違いでしょうし、私たち凡人の感覚では彼女にとっての労働の意味は想像がつきません。

労働と言えば、今週は山室中学の2年生が「14歳の挑戦」で職場体験を行っています。

慣れない環境で5日間、30時間の労働はキツイでしょうね。

日本という国は社会のシステムの中で歯車の一つとして回り続けないことには生きてゆけない窮屈な国です。

しかも一人一人は小さな歯車でありながらも、一つ一つが学歴やスキル、所属価値の違いで収入が大きく違ってきます。

全てのモノとサービスが有償の物質文明では収入の多寡が「幸福度」という概念になってくるわけです。

収入が多い人が「勝ち組=幸福な人」で低い人が「負け組=不幸な人」という構図になります。

幸福度という物差しは人それぞれ違うとは言うものの、こんな価値観を単純に持ってしまうことはありませんか?

残念ながらこれが日本の現実であり、受け入れるしかありません。

しかし収入と幸福度の関係で、こんな研究結果を目にしました。

2002年にノーベル経済学賞を受賞したアメリカの心理学者、ダニエル・カーネマンによると感情的な幸福は年収7万5000ドル(約850万円)までは収入に比例するものの、それを超えると比例しなくなるんだそうです。

「幸福学」を専門とする慶応大学の前野教授も同様に言います。

「収入の低い人にとっては、おカネを得ることが幸せにつながりますが、一定限度を超えると幸福度は上がらなくなります。」

「金銭による幸せは長続きしません。人間は収入が増えれば増えるほど強欲になるが、収入が高いほど、それよって得た満足感は消えるのも一瞬だからです。」と。

安室奈美恵さんは一人息子を金銭的に親に頼らないハングリーに育てているという話もあるようです。

複雑な家庭環境で育った生い立ちを持つ彼女が巨万の富を得たことで学んだ哲学があるのでしょう。

彼女が次のステージでその哲学をどう生かすのか楽しみです。

中学2年生にとってはお金と幸福の関係はまだ理解できないかもしれません。

しかし、14歳の挑戦は、「この国の社会システムの中で糧を得るために将来自分がどう生きるか」ということと同時に、「働くことが人の役にたつことの喜びになることを感じる場」としても仕事を体感してもらいと思います。

では、また。☆彡

◇◇◇茗溪進学会ニュース◇◇◇
10月7,9日
2学期中間試験対策実施します。

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