皆さんこんにちは。
富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
読んでためになり、子供たちが幸せになるヒント情報を発信します。
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ワンチャン入試?
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最近子供らがよく使う言葉に「ワンチャン」というのがあります。
意味は、「もしかしたら、ひょっとすれば」です。
ダメだろうけど、うまくいくかもしれない時に使うようです。
世の中チャンスがあれば成功する可能性がありますので、少しでも可能性がある場合はあきらめてはいけません。
ただ受験にはワンチャンは禁物です。
さて、今週月曜日は県立高校の推薦入試がありました。
私は学習塾の塾長を偉そうに名乗っている割に、正直この推薦入試というものの意味がよく理解できていません。
一体全体何のためにこんな制度があるのか??どう考えても不思議なのです。
本来、推薦という制度は、
①「入試を受けるまでもないほど優秀な生徒に優先的に入学してもらう」か
②「5教科のペーパー試験では測れない特筆すべき能力がある者を推薦してもらう」
ものだと思っていました。
いずれも受け入れる側(高校)のリクエストに送り出す側(中学)が応えるという形です。
ところが最近の実態はどうでしょうか。
実力や内申点が安全圏と判断される生徒は一般入試に回し、一般入試で危なそうな生徒を中学が“ダメ元”で押し込む格好になっています。
推薦入試で不合格でも一般入試の権利は残るので、中学によってはダメ元生徒を大量に推薦する滑稽なことがおこります。
これはもはや「推薦入試」ではなく「ワンチャン入試」です。
過去を振り返ると、一般入試では厳しいし、かといって特筆すべき才能があるとも思えない生徒が推薦入試で進学するケースが多かったように思います。
確証はありませんが、実際は実力が上の生徒が不合格になって下の生徒が合格になる理不尽な逆転現象があるのかもしれません。
富山や中部が数年前に探求科の推薦入試制度を廃止した理由はよく分かります。
中学生といえば将来の可能性などまだまだ無限であり、まさにこれからです。
面接だけで合格できる味を覚えて、将来の可能性の芽を摘んでしまうのではないかと私は心配なのです。
親御様にしてみれば、子供に辛い思いをさせることはなるべくさせたくないという気持ちもあるのでしょうが、あまりお勧めしたくはありません。
昔、勉強はイマイチ力が入らないものの、部活動や生徒会活動に異常に熱心な生徒がいました。
後から聞いた噂では富山だか中部の探求科のワンチャン合格を密かに狙っていたそうです。
誰が教えた入れ知恵か知りませんが、内申書の点数稼ぎは意味がないということをこの際知っておくといいでしょう。
内申点は150点満点ですが、教科点は5点満点×9教科=45点。中2の学期末、中3の1,2学期の3回で45点×3回=135点です。
残りの15点が部活や生徒会活動など課外活動の評価点です。
部長や生徒会長で必死にバリバリ頑張って最大MAX15点です。
一方、部活もテキトーで生徒会には無関心というごく普通の生徒も3×3=9点はあたります。
9教科の内で2を3に、3を4にする教科を2つ増やすように努力した方がよほど楽だと私は思うのですがいかがでしょうか。
好きでやるなら良いのですが、わずかな点数稼ぎに苦労するのはあまりコスパが良い話ではないのです。
話は逸れましたが、こういうことも知って推薦入試を見るものまた面白いものだと言うことです。
ところで塾長は部活や生徒会は頑張りましたか?という質問があればお答えします。
私は放課後まで学校に縛られるのがまっぴらごめんの悪ガキでしたので、部は何かの文化部の幽霊部員、生徒会活動なぞ一切無縁の3年間でした。
内申点の点数稼ぎに熱心なのもどうかと思いますが、私みたいな人間もいささか問題アリと自分で思っている塾長でありました。
では、また。☆彡
◇◇◇茗溪進学会ニュース◇◇◇
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