皆さんこんにちは。
富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
読んでためになり、子供たちが幸せになるヒント情報を発信します。
どうかお付き合いください。
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日本にGAFAが生まれない理由
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今年のノーベル化学賞に吉野彰さんが選ばれた。
近年、毎年のように日本人がノーベル賞を受賞するので、以前から見ればインパクトは薄れたが、改めて日本の底力の大きさを感じる。
私たちが日ごろ携帯電話で使っているリチウムイオン電池の開発をしたのが吉野博士だそうだ。
この発明は携帯だけでなくEV車の商品化など産業の裾野に大きく貢献するだろう。
吉野博士は会見で「日本は川上戦略は上手いが川下戦略が下手だ。日本にガーファみたいな企業が1つでも生まれると良いのだが。」と述べている。
ガーファとはGAFA、つまりGoogle、Apple、Facebook、Amazonの頭文字だが、この4社の時価総額だけで260兆円、日本の国家予算の2年半分を占める超巨大企業だ。
あなたがiPhoneでGoogleマップとInstagramを使い、Amazonで買い物をする日常がGAFAだ。
アメリカの巨大IT企業だけでなく、携帯電話やEV社の商品化は中国のお家芸に持ってかれている。
中国は安価な人件費を背景に、国家ぐるみで知財権無視のパクリ戦略でのし上がってきているが、アメリカがどうしてこんなにも川下戦略が上手く、日本が下手なのだろうか。
吉野博士が研究に没頭していた20代30代は、今のような「コンプライアンス」だの「ガバナンス」だの「パワハラ」だの「セクハラ」だの「働き方改革」だのわけのわからない日本語は一切無い時代だ。
私もバブル崩壊直前の高度成長期の最後の数年を知っている世代だが、そのころは働く者にとって何か夢のようなものがあったように思う。
アメリカには「アメリカンドリーム」があり、自由主義経済の中でチャンスを捉えた者がビッグになれる。
日本はせっかく優秀な人材がいるのに、欠勤さえしなければ月給が貰える金太郎飴的均等社会になりつつあるのがGAFAのような企業発展の阻害要因ではないだろか。
アメリカは成功者が巨大企業を生み育てる代わりに大きな格差社会を生む環境でもあるからどちらが良いのかは難しいがみなおすべきものは見直すことも大事だと思う。
とにかく日本に蔓延している「コンプライアンス」だの「働き方改革」だのは権利の主張で、これは誰も否定できない正論なのがやっかいだ。
吉野博士が言いたかったのはそういう事ではないかと私は密かに思う。
GAFAのような企業は当分は生まれないだろうが、記者会見に込められた強烈な皮肉を聞き取る人がどれだけいるだろうか?と思う塾長であった。
では、また。☆彡
◇◇◇茗溪進学会ニュース◇◇◇
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