皆さんこんにちは。

富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。
読んでためになり、子供たちが幸せになるヒント情報を発信します。
どうかお付き合いください。

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ソメイヨシノよりヤマザクラ
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東京上野の公園で桜見物の酔っぱらいが騒ぎを起こし警察も忙しいというニュースを見ました。

ここ数日暖かい日が続き、富山の桜も満開です。

皆さんこの時期になると何故か人ごみに繰り出してまで「サクラ、サクラ」と騒ぎますが、私は桜の正体を知ってからあんまり興味が沸きません。

俳句の季語で「花」と言えば桜を指すように、桜は日本を象徴する花で、昔から和歌にもよく詠まれます。

小倉百人一首では紀友則の「久方の光のどけき春の日に しづこころなく花の散るらむ」なんてのが有名ですね。

この時代に詠まれた桜は、今のソメイヨシノではなく、日本の固有種であるヤマザクラだそうです。

時期はもう少し後にずれますが、山里でポツンと一本立って咲いているのを見かけるちょっと寂しい桜です。

昔の人はあんな一見寂しい花に四季の風情を感じていたのですね。

今のソメイヨシノという種類は江戸時代に今の豊島区の染井村の庭木職人が花の形が良い大島桜と花が多くて色が鮮やかなエドヒガンを交配して作ったクローン園芸品種なんだそうです。

江戸時代の桜の名所は奈良吉野でしたが、江戸時代はほとんどの人がそんな遠くに行ったこともありませんから吉野という地名だけにあこがれを抱きます。

そこに目を付けた商売人が「染井吉野」と勝手に名付けて売り出したところ大ヒットしたというのが事の始まりです。

最近はIPS細胞技術が医療現場でも実用化されていますが、元々は遺伝子操作で人工的に作ったクローン技術の応用です。

富山では松川べりや磯部堤が名所ですが、桜の木の幹に大きな空洞が出来ていたりして痛々しい老木が目立ちます。

桜の木は寿命が60年ほどと短いと言われていましたが、それはクローンであることが原因だと知りました。

動物や植物の老化や寿命は細胞分裂の回数で決まり、その細胞分裂の回数は遺伝子の中に仕組まれた情報によるそうです。

クローン桜は遺伝子操作されているためにその細胞分裂回数が少なく、木の寿命が極端に短いということです。

松川べりに並んでいる何百本の桜の木も実は全て同じ一卵性双生児ということであり、同じ環境に植えられていれば虫や菌に感染しておこる病気も同時に罹り、朽ちる寿命もほぼ同時期というワケです。

確かにそんな桜の花も綺麗ですが、やっぱり木や花は自然の中で強くたくましくある姿が理想です。

昨今の教育や人材育成もマニュアルや規則に沿って画一化させる傾向にあります。

子供たちは右習えが利口なクローン型金太郎飴ではなく、個性ある生き方をしてもらいたいものだと思います。

酔っぱらいの見物客には見られずとも、ひっそりとも気高く山里に咲くヤマザクラに共感を覚えてしまう塾長なのでありました。

では、また。☆彡

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