富山市山室の学習塾「茗溪進学会」塾長の澤木です。

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ハードよりソフト
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理化学研究所と富士通が共同開発したスーパーコンピュータ「富岳」が、計算速度の世界ランキングで世界2位に転落したそうです。

かつて2009年、民主党政権時代、国会の事業仕分けで蓮舫参院議員が発した「2位じゃダメなんでしょうか?」という有名な言葉がありますが、このスパコンはどんな役に立ったのでしょうか。

このコロナ騒動でよく目にしたのが、富岳で計算したとかのマスク未使用時のエアロゾル飛散のシミュレーション映像でした。

人の口から飛び出した気色悪い色の粒々にウイルス感染の恐怖を掻き立てられた人も多かったでしょう。

コロナ騒動が飽きられても日本人がマスクを顔から外せなくなってしまった一因にあのような映像の恐怖が残っているとすれば、ご自慢の富岳が社会全体の質を高めたとは言い難いような気がしてなりません。

また最近、GoogleがCloudを使って円周率を100兆桁計算し、世界記録を更新したというニュースがありました。

円周率は数学に出てくるお馴染みの記号ですが、100兆桁の計算にどんな意味があるのかと言えば実はたいした意味はありません。

円周率を求める方法としては、円に内外接する正 n 角形の周の長さを順に求め、直径で割り算をして近似値を出していけば暇さえあれば人間でも手計算でできます。

ただ大した意味もないから人がやらない計算をコンピューターがしたと言うだけのことです。

本格的なAI時代が到来し、高速計算機は新薬や素材開発、エネルギー開発、気候変動予測と対策などなどより効率的な社会の実現などに革新をもたらすと言われつづけてきたものの、人類の幸福度が上がっているようには全く感じられないのは私だけでしょうか。

アメリカや中国が国を挙げてスパコンを開発するのは、世界のリーダーシップを軍事的に取るための研究インフラだからであって社会の役に立つ使い方が出来ていないのです。

日本はハード技術は世界一ですが、折角のIT技術を積極的に運用するソフト技術が遅れていると言わざるを得ません。

それは日本特有の忖度文化であったり、責任回避が最重要で合議制の意思決定プロセスの問題だったり、リーダーシップを取る人材の不足だったりするわけですが、このような問題を解決しないと日本はどんどんこのまま没落してゆくのではないかと思ってしまいます。

ハードよりソフト面の発想を大事にしなければと改めて感じる塾長でありました。

では、また。☆彡

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